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世界の一次周波数標準器

国際原子時TAIは、世界中の数多くの時間周波数機関の協力によって決定される時系です。

詳しくは、当機構、 日本標準時グループのページ を参照して下さい。

用いられる標準器は大きく二つの種類に分けられます。
一つは世界49機関の有する200台以上の原子時計で、この多数の原子時計の 加重平均をとった時系はEALと呼ばれています。 EALでは40日の平均化時間で10-16台という高い安定度が得られています。
しかし確度においてはかなりの不確かさが残ります。 この確度を得るために用いられるのが一次周波数標準器です。2000年から2001年にかけて、 世界中で5機関、9台の一次周波数標準器が運用され、 これらによるTAI秒の確度評価により、例えば2001年10月現在では、EAL から周波数を 7.060×10-13というかなり大きな量だけずらしたものとして TAI が定められています。 2005年4月現在ではこの値は6.888×10-13になっています。

秒の定義の実現、という観点からは、現在の技術では定義通りの条件下での高精度な 原子標準の周波数測定は不可能で、測定条件の違いによる補正が必須になります。
この補正を行って高い確度を実現しているのがもう一つの種類で、一次周波数標準器と呼ばれるものです。
通常の原子時計は、条件の違いによるずれの補正を考えないのに対して、 一次周波数標準器は全ての要因を測定し、自力で正しい周波数を決定します。

・熱ビーム磁気選別型 磁力で状態を選別、無駄が多い
・熱ビーム光励起型 レーザーで状態を揃え、無駄がない
・冷却原子泉型 原子を冷やしてから測定、不確かさが小さい
一次周波数標準器の種類

この一次周波数標準器によるこれまでのデータをもとに国際原子時TAIのEAL からの 補正値が決められています。 また一次周波数標準器は毎月、国際原子時TAIの正確さを 評価し続けています。その結果が下のリンクをクリックすれば見ることができます。

d&u Table from 1996(cir.T 100) 一次標準器の数値データ
d&u Graph from 1996(cir.T 100) 上のデータをグラフにしたもの

一次周波数標準器 所在地
NICT-CsF1 日本 冷却原子泉型
NMIJ-F1 日本 冷却原子泉型
NICT-O1 日本 熱ビーム光励起型
NRLM-4 日本 熱ビーム光励起型
PTB-CS1 ドイツ 熱ビーム磁気選別型
PTB-CS2 ドイツ 熱ビーム磁気選別型
PTB-CS3 ドイツ 熱ビーム磁気選別型
PTB-CSF1 ドイツ 冷却原子泉型
NIST-7 アメリカ 熱ビーム光励起型
NIST-F1 アメリカ 冷却原子泉型
SYRTE-JPO フランス 熱ビーム光励起型
SYRTE-FO1 フランス 冷却原子泉型
SYRTE-FO2 フランス 冷却原子泉型
SYRTE-FOM フランス 冷却原子泉型
IEN-CSF1 イタリア 冷却原子泉型
NPL-CSF1 イギリス 冷却原子泉型
各標準器の所在地、型

研究紹介
原子泉型一次周波数標準器
(NICT-CsF1)の研究開発
カルシウムイオン(Ca+)を用いた
光周波数標準の研究開発
ストロンチウム(Sr)原子を用いた
光格子時計の研究開発
時系アルゴリズムの研究
以前の研究:一次周波数標準器(NICT-O1)の運用
研究成果
2008年度
2007年度
2006年度
2005年度
2004年度
2003年度
2002年度
2001年度
2000年度
1999年度
参考資料
用語集
略語集
1秒の定義
時空分野関連の歴史年表
世界の一次周波数標準器
世界の標準研究所
ラムゼー共鳴とは
施設 一般公開(2009年度)
施設 一般公開(2008年度)
施設 一般公開(2007年度)
施設 一般公開(2006年度)
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