| 電子機器から漏洩する電波の三次元可視化技術の研究開発プロジェクト | |||
| − 仙台EMCリサーチセンター − | |||
| 研究期間 : 平成12年度〜平成16年度 | |||
| 研究員等 : プロジェクトリーダー 佐藤利三郎(東北大学名誉教授) | |||
| サブリーダー3名、拠点研究員6名、特別研究員5名 (平成17年3月末現在) | |||
| 1 背景・目的 | |||
|
デジタル技術と電子機器の著しい進展により、無線設備と様々な電子機器が生活空間において電磁的に共存・両立していくこと(Electromagnetic Compatibility : EMC)が一層深刻な問題として表面化している。その中において、電子機器から漏洩する電波が機器のどこの部位からどのように発生しているのか、従来技術では詳細に把握することが困難であり、電子機器の設計や安全な電波環境を確立する上での障害となっている。 |
|||
| 本研究開発は、電子機器から漏洩する電波に対して、 | |||
| (1)電子機器を構成する部品・素子の近傍で測定して可視化する技術 | |||
| (2)電子機器の寸法の数倍程度の距離から測定して三次元的に可視化する技術 | |||
| をそれぞれ研究開発し、漏洩電波の発生状況を短時間で詳細に把握できる技術の確立を目的とする。 | |||
| 本研究開発で得られる成果は、EMC対策における問題を根本的に解決するためのブレークスルー技術であると考えられ、電子機器における効率的な電磁妨害対策の促進と、国民にとって無線設備、電子機器を安全に安心して利用できる環境の実現に寄与するものである。 | |||
| 2 研究開発概要 | |||
| (1) | 近傍からの電波の可視化技術の研究開発 | ||
| 集積回路内部の配線及びプリント基板上の配線パターン等から発生する1GHz以上の電磁波について、電磁界に対する侵襲性が極めて少なく、かつ超高分解能で検出可能な「電波顕微プローブ」を開発するとともに、そのプローブより得られた情報を高速に三次元的に可視化する技術について研究開発を行った。 | |||
| (2) | 比較的遠方からの電波の三次元可視化技術の研究開発 | ||
| 無線設備や電子機器からある程度離れた位置において測定した電磁界分布のデータを、短時間に高い空間分解能で特定出来るよう受信アンテナの走査方法やアレー化に関する研究を行うとともに、これらの機器から漏洩する電波の状況を三次元の画像として表示するためのアルゴリズム等について研究開発を行った。 | |||
| 3 研究開発成果 | |||
| 「近傍からの電波の可視化技術」では、電気光学効果を持つ結晶と光信号処理技術を利用した侵襲性の低い光磁界プローブと光電界プローブを開発し、GHz帯での電磁界分布の高精度な測定が可能になることを検証した。 | |||
| また、電磁界放射強度の大きい素子の近傍でのポインティングベクトルの表示と、光ビーム走査型可視化システムにより小型電子機器近傍での電磁界分布を高速に可視化出来ることを実証した。 | |||
| 「比較的遠方からの電波の三次元可視化技術」では、新しい波源推定手法について検討することにより推定結果の高分解能化を図るとともに、漏洩する電波の信号が時間的に変化することにも対応でき、かつ極めて短時間で電界分布が測定できる測定方法を考案した。 | |||
| さらに、各要素技術を統合した「電波可視化システム・プロトタイプ」を試作し、電子機器から漏洩する電波源の可視化が可能であることを実証した。 | |||
| [研究開発報告書] 下記をクリックすると当該研究開発報告書(pdfファイル)全文がご覧頂けます。 | |||
| ・電子機器から漏洩する電波の三次元可視化技術の研究開発プロジェクト最終報告書 | |||
| 本研究開発プロジェクトの研究論文が、2006 IEEE/EMC論文誌の「年間最優秀論文賞」受賞しました。詳細は左記文字をクリックしてご覧ください。 | |||
| |
|||