(1)
ル-プアンテナ(30MHz以下)の較正
標準磁界発生器の標準ル-プと被較正ル-プを対向して設置し、標準ル-プから発生した磁界を被較正ル-プで受信します。このとき被較正ル-プに鎖交する磁界強度を等価電界強度で表し、指示値に対応した電界強度を求めます。
(2)
ダイポ-ルアンテナの較正
送信空中線から放射された電波を標準ダイポールアンテナで受信し、次に電解発生部はそのままの状態で被較正アンテナに置き換え、このときの較正用受信機の入力端子電圧の差を測定して、アンテナ係数を較正します。
ア)
較正対象となるアンテナの種類
ダイポール(短縮ダイポールを含む)、バイコニカル
(注)ホーン、ログ・ペリ等は対象外とします。
イ)
試験条件
(a) 水平偏波 |
(b) アンテナの高さ 1、2、3、4m |
(c) 試験場メタルオープンサイト |
(d) 試験周波数 以下の34波の中の任意の周波数 |
30, 35, 37, 40, 45, 50, 55, 60, 65, 70, 75,
80.3, 85, 90, 100, 120, 125, 140, 150, 160,
175.6, 180, 200, 225, 250, 300, 350, 400,
500, 600, 700, 800, 900, 1000(MHz) |
(3)
電界強度測定器の較正
ア)
電圧周波数特性
被較正器の入力端子(ケーブル)先端から信号を加え、指示電圧に対応した電圧比較値を求めます。なお、(2)の「アンテナ係数」の較正と組み合わせると、電界強度を知ることができます。また、送信機のスプリアス電力測定用のときは、当該する付属機器も一緒に較正します。
イ)
減衰器目盛り
減衰器目盛りに相当する電圧変化量又は指示電圧の相対変化量を較正します。
ウ)
電界強度
アンテナと受信部が一体の較正も可能です。較正の対象及び試験条件等は(2)と同等とします。
ア)
周波数
周波数国家標準を基準にして、タイムインターバルカウンタ/周波数カウンタを使用し、被較正器を20時間以上予熱を行った後24時間の周波数を較正します。
イ)
短期安定度
周波数国家標準を基準にして、1,3,10,100sの4ポイントの短期安定度を較正します。
ウ)
遠隔校正
GPS衛星を用いたコモンビュー法による時刻比較により、周波数国家標準を基準にして、遠隔地にある被較正器の周波数及び安定度の較正を行います。