報道発表(お知らせ)




独立行政法人情報通信研究機構(以下、NICT。理事長:長尾 真)は、海外拠点としてアジア研究連携センターおよびタイ自然言語ラボラトリーをタイ国に、無線通信ラボラトリーをシンガポール共和国に設立し、開設2周年を迎えました。

この度、「NICTアジア研究連携センター研究報告会」およびノートパソコン贈呈式をタイ国バンコク市にて9月1日に開催し、アジア地域での産学官研究連携による研究成果の発表を行います。


NICT初の海外研究拠点であるアジア研究連携センターでは、この2年間で「第1回国際ネットワーキング技術ワークショップ」、「アジア太平洋移動通信セミナー(AP-NeGeMo2004、2005)」、「第25回バンコクモーターショー」に併せて開催された「ITSシンポジウム」、「アジアオープンソースソフトウエアーシンポジウム」などの開催・共催を精力的に行い、アジア地域との連携を深めました。 タイ自然言語ラボラトリーでは、昨年、タイ国情報通信技術大臣を招待し、年次報告会を実施しました。 シンガポールの無線通信ラボラトリーでは、高度道路交通システム(ITS)や新世代モバイルのための無線通信技術の要素技術について室内実験設備を整備して実験研究を進め、多くの成果を国際学会に発表しました。

アジア研究連携センターでは、平成15年9月18日にNECTEC(タイ国家電子コンピュータ技術センター)と、平成16年3月25日にマレーシア・マルチメディア大学(MMU)との間で、研究協力に関する包括的覚書を交換し、双方で関心のある研究課題での研究協力を進めています。
今後も、NICTは産学官を結集した研究開発をグローバルに展開する最初の拠点としてアジア研究連携センター及び2つのラボラトリーを活用し、国際研究連携を強化していきます。

パソコン贈呈式典では、NICTがタイ国に寄付を行うノートパソコン本体(NICTでの使用を終えた中古パソコン)にNECTECが開発した基本ソフト・応用ソフトを搭載し、オープンソースソフトウェアのデモンストレーションを行います。 これら約150式のパソコンはICT教育のためにタイ国内の学校等に配られる予定です。

NICTアジア研究連携センター研究報告会
ノートパソコン贈呈式典

◆日 時: 平成17年9月1日(木)10時〜16時
◆場 所: ロイヤルオーキッドシェラトンホテル(タイ国バンコク市内)
◆臨席予定者:  時野谷 在タイ日本国全権大使
プラウィット タイ国科学技術大臣
サッカリン タイ国家科学技術開発庁長官 等


<タイ国 問い合わせ先>
アジア研究連携センター
吉本 繁壽
Tel:+66-2564-6950
Fax:+66-2564-6952
E-mail:secretary@nict-asia.org

<国内 問い合わせ先>
情報通信研究機構
総務部 広報室
Tel: 042−327−6923
Fax: 042−327−7587
広報室アドレス

<国内 問い合わせ先>
情報通信研究機構
総合企画部 国際連携室
五十嵐 喜良
TEL:090-2469-7177
Fax:042-327-5321


別 紙

<情報通信研究機構アジア研究連携センター報告会/ノートパソコン贈呈式典>

  開 催 日:2005年9月1日(木)
  開催場所:ロイヤル・オーキッド・シェラトン、ボールルーム3(バンコク)

9:30受付
10:00主催者挨拶
独立行政法人情報通信研究機構理事 中田 睦
10:10開会の辞
タイ科学技術大臣 プラウィット・ラッタナピアン 閣下
10:20来賓祝辞
在タイ日本国大使館 特命全権大使 時野谷 敦 閣下
タイ国家科学技術開発庁(NSTDA) サッカリン・プーミラット長官
10:40ノートパソコン贈呈式挨拶
タイ国家電子・コンピュータ技術センター(NECTEC)タウィーサック・コーアナンタクーン所長
10:50贈呈パソコンによるオープンソースデモンストレーション
11:10ノートパソコン贈呈式(NICTからNECTECへ)
タイ科学技術大臣 プラウィット・ラッタナピアン 閣下
タイ国家科学技術開発庁 サッカリン・プーミラット長官
タイ国家電子・コンピュータ技術センター タウィーサック・コーアナンタクーン所長
在タイ日本国大使館 特命全権大使 時野谷 敦 閣下
独立行政法人情報通信研究機構理事 中田 睦
独立行政法人情報通信研究機構理事 大森 慎吾
11:30昼食及びNICT研究活動紹介展示
14:00アジア研究連携センター報告
アジア研究連携センター長 吉本 繁壽
14:10タイ自然言語ラボラトリー報告
タイ自然言語ラボラトリー長 井佐原 均
14:35タイ自然言語ラボラトリー研究報告
ウィラット・ソンラートラムワーニット研究員
14:55コーヒーブレイク
15:15無線通信ラボラトリー報告
無線通信ラボラトリー長 藤瀬 雅行
15:40無線通信ラボラトリー研究報告
ホアン・ビン・ディエン研究員
16:00閉会挨拶
独立行政法人情報通信研究機構理事 大森 慎吾
16:05閉会


参考資料

アジア研究連携センターの概要

<設立の背景>

NICTは、情報通信に関する総合的な研究開発を通じた国際社会への貢献を使命の一つとしており、国際的に産学官を結集し、研究開発を推進する機能、いわゆるオープンプラットフォーム機能の構築を目指し、アジア発の国際標準を目標に標準化機関、大学及び研究機関との連携を深めていくこととしています。この目的のためアジア地域での優秀な人材の発掘、研究者交流、技術移転などを行うアジア研究連携センターを設置しています。

<センターの役割>

  • 日本におけるリサーチパークなど産学官連携体制を基盤に海外のサイエンスパークと連携し、面的な広がりを持った連携を実施します。このため、アジア研究連携センターが海外のサイエンスパークで産学官の連携の核となり、産や学に十分な利益をもたらすよう努めます。
  • アジア地域に適した課題や標準化を視野に入れた課題を選定して自ら研究開発を実施し、アジア地域の優秀な研究者の確保に努めます。
  • 標準化を視野に入れた研究開発を行います。タイにあるアジア太平洋電気通信共同体(APT)など国際標準化機関との連携を積極的に推進します。
  • 国際共同研究、研究者交流、技術移転、教官派遣などについては、他機関と連携し国内外の施策制度も広く活用し推進します。

<タイ自然言語ラボラトリーの概要>

タイ自然言語ラボラトリーでは、アジア言語の解析・生成技術の研究を行っています。辞書やコーパスなどアジアの言語資源を開発しています。これらの活動を通して、近隣諸国との協力関係を確立し、アジア圏の自然言語処理のための共同研究拠点となるとともに、デジタルデバイド解消のための機械翻訳システムの研究開発を行っていきます。
アジアの言語の研究を開始するにあたって、日本語と類似する特徴(語と語の間に空間を置かない)と英語や中国語に近い構造(活用変化や助詞でなく、語の位置で意味関係を表す)を持つタイ語を研究対象として選定しました。

<シンガポール無線通信ラボラトリーの概要>

無線通信ラボラトリーは、ITS技術で先行しているシンガポールのサイエンスパークIIにあるTeleTech Parkビルにあり、現地の国立研究機関IIR (Institute for Infocomm Research)や大学NTU (Nanyang Technological University) 及びアジア地域の他大学と連携し、高度道路交通システム(ITS)や新世代モバイル通信に関連する無線通信技術の研究開発を行っています。
将来はシンガポールのみならずアジア地域の研究機関や大学、日本企業等と広く連携し、アジアの優秀な研究者が集うラボラトリーとして成長していくことを目指しています。

<これまでの主な活動>

  • 平成15年4月30日、タイ・サイエンスパークにおいて、タイ国のピニット科学技術大臣、スラポン情報技術大臣、パイラット国家科学技術開発長官、日本から加藤総務副大臣、時野谷在タイ日本国大使館特命全権大使等を招き、開所式を開催しました。
  • 平成15年12月17日〜18日タイ国バンコクにおいて第1回国際ネットワーキング技術ワークショップを開催し、14ヶ国87人が参加しました。
  • 平成16年3月ベトナム、マレーシア及びタイで地元機関と共催でアジア太平洋次世代移動通信セミナー(AP-NeGeMo 2004)を開催し、3カ国417名が参加しました。
  • 平成16年3月26日、第25回国際バンコクモーターショーに併せて開催されたITSシンポジウムを支援しました。
  • 平成15年9月18日にNECTEC(タイ国家電子コンピュータ技術センター)と、平成16年3月25日にマレーシア・マルチメディア大学(MMU)との間で、研究協力に関する包括的覚書を交換しました。
  • 平成15年3月6日、アジアオープンソースソフトウエアシンポジウムを開催(共催)しました。
  • タイ自然言語ラボラトリーの年次研究報告会を、スラポン タイ国情報通信技術大臣などをお招きして、平成16年4月8日に開催しました。
  • 平成17年6月、コーン科学技術大臣、スラポン情報通信技術大臣等をお招きして1周年記念式典を開催しました。
  • 平成17年1月ベトナム、マレーシア及びタイで地元機関と共催でアジア太平洋次世代移動通信セミナー(AP-NeGeMo 2005)を開催しました。
  • 無線通信ラボラトリーでは、シンガポールの情報通信研究所及びナンヤン工科大学との共同研究として、高度道路交通システム(ITS)や新世代モバイルのための無線通信技術の要素技術について室内実験設備を整備し、実験研究を進め、多くの成果を国際学会に発表しています。


図

図1:NICTアジア研究連携センターの設置場所

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図2 NICTアジア研究連携センター及びタイ自然言語ラボラトリーが入っているタイサイエンスパークの国家電子コンピュータ技術センター(NECTEC)ビル

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図3 無線通信ラボラトリーが入っているシンガポールサイエンスパークIIのTeleTech Parkビル