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独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:宮原秀夫。)は、超臨場感提示技術を用いて、高松塚古墳から出土した「海獣葡萄鏡」の立体映像、感触、音をリアルに再現することに成功しました。この成功により、これまでガラス越しに見ることしかできなかった貴重な文化財をインタラクティブに体験できる新しい展示システムの実用化に目処がつきました。 |
| 【背景】 | ||||||||||||||||||
貴重な文化財に接することは、歴史に対する理解を深め、人々の感性を豊かにし、生活に潤いを与えます。しかしながら、このような文化財に接するためには、通常、博物館等に出向き、限られた時間内でガラス越しに展示品を見ることになります。私たちは、デジタル技術により、あたかも本物の文化財を手にするがごとく、バーチャルな文化財をじっくりとさまざまな方向から観察し、手に伝わる感触を確かめ、触ったときの音まで忠実に再現できないかと考えてきました。 |
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| 【今回の成果】 | ||||||||||||||||||
| NICTユニバーサルメディア研究センターでは、「超臨場感コミュニケーション技術」の研究開発の一環として、視覚、聴覚、触覚などの多感覚情報を統合して再現する多感覚インタラクションシステムを開発しています(補足資料、開発担当者:安藤広志専門研究員、Juan Liu専門研究員)。今回、この多感覚インタラクションシステムを用いて、高松塚古墳から出土し、国の重要文化財として指定されている海獣葡萄鏡*1の立体映像、感触、音響のリアルな再現に成功しました。 この再現システムの特長は、以下の通りです。
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| 【今後の展望】 | ||||||||||||||||||
平成20年5月19日に発表された、総合科学技術会議において、国の革新的技術戦略が示されておりますが(http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu75/siryo1-1.pdf)、その中には高度画像技術(3次元映像)が含まれており、この技術の応用として文化資産等の体験教育が期待されています(http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu75/sanko1-3.pdf)。私たちは、今後、さらに多くの文化財の多感覚情報アーカイブを構築し、実用化に向けて新しいインタラクティブ展示の方法を提案していく予定です。また、将来、提示デバイスが普及すれば、博物館のみならず、学校や家庭においてもリアルな体験学習が可能になり、感性豊かな社会の構築に貢献できると考えています。なお、本システムは6月23日に、NICTけいはんな研究所の開所式に展示します。 |
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| <用語 説明> | ||
| *1 | 海獣葡萄鏡 高松塚古墳から出土した海獣葡萄鏡は、国の重要文化財に指定されています。鏡の背面に葡萄唐草紋をめぐらせ、獣や鳥や虫をちりばめた図案をもっており、これと全く同じ紋様をもつ鏡(兄弟鏡)が中国で複数出土していることや、紋様が鮮明に鋳出されていることなどから、この鏡は中国製であるという説が有力です。また、現在考えられている高松塚古墳の築造年代から、この海獣葡萄鏡は、702年に派遣され、704年に帰国した遣唐使によってもたらされた可能性が高いと考えられています。その理由は、それ以前には、30年余り遣唐使が派遣されなかった上に、この種の文様をもつ鏡は7世紀の終わりにならないと登場しないためです。 (参考:http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000140708310001) |
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<図> |
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| 海獣葡萄鏡のデータ取得と立体映像・音・感触再現プロセス | ||
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