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報道発表

周波数共用型無線通信システムの基礎試作に成功
  ~ 空き周波数を利用するコグニティブ無線基地局とコグニティブ無線端末 ~

2009年5月7日

 独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」という。理事長:宮原 秀夫)は、周波数共用型コグニティブ無線技術に基づいて通信を行うための無線通信システムの試作機を開発しました。周波数共用型コグニティブ無線技術は、コグニティブ無線ネットワークを実現するための一つの技術であり、現在の逼迫した周波数利用の状況下で、電波資源をより効率的に活用する技術として注目されています。



【背景】
  現在の逼迫した電波利用状況の中、より高速・大容量で高品質な無線通信を可能とするために、電波資源をより有効かつ効率的に活用することが求められています。そのための技術として、コグニティブ無線が注目されています。コグニティブ無線は、ヘテロジニアス型と周波数共用型の技術に分類されます。NICTは、これらの2つの技術に関して、研究開発を進めてきましたが、この度、特に先進的な周波数共用型の無線通信システムの基礎試作に成功しました。

【今回の成果】
 NICTは、コグニティブ無線基地局、コグニティブ無線端末、及びネットワーク再構築マネージャが統合された周波数共用型の無線通信システムを基礎試作しました。コグニティブ無線基地局は、他のシステムが使用していない周波数を自律的に選択して運用します。コグニティブ無線端末は、ネットワーク再構築マネージャから通知される運用中の周波数帯に再構築することにより、コグニティブ無線基地局を介した通信が可能になります。本システムにより、時間的あるいは空間的に使用されていない周波数帯を複数システムが協調して利用することが可能になります。なお、コグニティブ無線基地局、コグニティブ無線端末、及びネットワーク再構築マネージャは、総務省から委託された「異種無線システム協調制御による周波数有効利用技術の研究開発」及び「異種無線システム対応端末技術の研究開発」により開発されたものです。

【今後の展望】
 本システムの実用化に向け、今後、さらなる小型化や機能追加を行っていきます。また、試作したシステムの仕様を土台に、IEEE 1900.4.1あるいはIEEE 1900.4aなどの世界標準仕様の策定に貢献できるものと考えています。
  なお、2009年5月12日(火)~13日(水)にパシフィコ横浜で開催されるワイヤレステクノロジーパーク2009において、本試作システムの展示を行います。
http://www.wt-park.com/





< 広報 問い合わせ先 >
総合企画部 広報室
 報道担当 廣田 幸子
Tel:042-327-6923
Fax:042-327-7587
E-mail:publicity@マークnict.go.jp

< 本件に関する 問い合わせ先 >
新世代ワイヤレス研究センター
ユビキタスモバイルグループ
 原田 博司、石津 健太郎
Tel:046-847-5098
Fax:046-847-5110
E-mail:harada@マークnict.go.jp
E-mail:ishidu@マークnict.go.jp









< 用語 解説 >

 
コグニティブ無線ネットワーク
 コグニティブ無線ネットワークは、コグニティブ無線技術を適用した無線アクセスネットワークであり、認識された利用可能な無線システムの中から、混雑度が小さい、などの電波利用状況に適した無線アクセスおよびネットワーク経路を選択する機能を持っています。コグニティブワイヤレスネットワークには、図に示すような「ヘテロジニアス型コグニティブ無線技術」と「周波数共用型コグニティブ無線技術」に基づいた2つのアプローチが考えられています。

コグニティブ無線ネットワーク


 
コグニティブ無線技術
 コグニティブ無線技術は、無線機が周囲の電波環境を認識し、その状況に応じて、他のシステムに干渉を与えることなく、周波数帯域、タイムスロット等の無線リソースを適宜利用することにより、利用者が所望の通信容量を所望の通信品質で周波数の有効利用を図りつつ伝送を行う無線通信技術です。 










補足資料

 試作したシステムの概要図



基地局の近景





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