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  最先端通信技術のテストをする衛星WINDS

  インターネットに代表される情報通信技術の発展に伴って情報の流通が活発になり、情報発信やその利用方法の開発が進められています。電子政府やネットショッピングのような便利なサービスも浸透しはじめています。しかし通信路整備の地域格差からデジタルデバイドが問題とされています。

  その解決としてブロードバンドデータ回線の普及が求められています。日本国内ばかりでなく、島しょ国の多いアジア太平洋では特に強く求められています。 日本国内や世界各地で起きる地震や洪水などの自然災害に対して、迅速な救助が求められています。災害の状況判断や救助の手配のため中央と災害地を結ぶ通信路が重要となります。衛星通信の柔軟性を生かした対応が求められています。

  また、映像メディアのデジタル化が進行しており、大容量の素材や高精細度映像を伝送するための大容量・高速回線の開発が求められています。WINDSでは衛星通信の広域性に加えて、高速大容量通信を可能とする衛星搭載交換機や高利得アンテナ、可変ビームアンテナなど先進的技術を取り入れています。WINDSによる各種高速化技術の実験・実証により、これら問題の解決が図られることが期待されます。





衛 星 諸 元
 軌 道  静止衛星軌道:東経143度
 質 量  約2,700 kg(静止衛星軌道上初期)
 寸 法  2 m × 3 m × 8 m
 太陽電池パドル含めた全幅:21.5 m
 設計寿命  打上げ後 5年(目標)
 発生電力  5,200 W以上
 姿勢安定方式  3軸姿勢制御方式
 打上げ  2008年2月23日/H-IIAロケット
 

中継器の構成の説明へ

WINDS -超高速インターネット衛星- の特徴
  • 固定マルチビームアンテナ及びKa帯マルチポートアンプ (開発担当:JAXA)

     固定マルチビームアンテナにより、日本国内及びアジアの複数の都市を固定的なスポットビームで結び、
     高速伝 送を可能とします。
     複数のビームに送信する信号を共通増幅しており、ビーム間の電力分配を動的 に変えることができます。

  • Ka帯アクティブフェーズドアレーアンテナ (開発担当:JAXA)

     アクティブフェーズドアレーアンテナでは、中心から±8度の範囲でビームの向きを
     電子的に変えることができます。
     固定マルチビームアンテナがカバーしていない地域はこのアクティブフェーズドアレーアンテナによって
     通信することができます。

  • 衛星搭載高速スイッチングルータ (開発担当:NICT)

     衛星搭載高速スイッチングルータはATMセルをベースバンドで交換する高速交換機で複数の局から来る
     信号のセルヘッダによって高速に振分け、同一ビームに送る情報を多重化して送信する機能を持ち、
     効率的に交換することができます。
     
  • 超広帯域中継器 (開発担当:JAXA)

     1.1 GHzと広帯域の中継器を搭載します。また、ビーム間の信号をIF周波数で切替えるスイッチを持っており、
     非再生中継交換を行うことができます。

これら技術開発を行い、WINDSでは最大155Mbpsと高速の再生交換中継を行うことができます。
また、1.1 GHzと広帯域な中継器を使用した最大1244 Mbpsの非再生交換中継による高速データ伝送が
可能とします。
 衛星搭載スイッチにより固定マルチビームアンテナで形成される19のビーム及びKa帯アクティブフェーズドアレーアンテナで走査される2つのビームを瞬時に切り替え、再生交換中継の3つの通信波を同時に送受信することができます。
 非再生交換中継では最大6波を同時に送受信できます。


ミッション系諸元

 
固定マルチビームアンテナ系
MBA
Ka帯アクティブフェーズドアレーアンテナ系
APAA
周波数 上り: 27.5~28.6GHz / 下り: 17.7~18.8GHz
アンテナ及び実験地域 日本全国(9地区)及びアジア10都市 アジア太平洋地域(任意の2地区)
EIRP、G/T 68 dBW以上、18 dB/K以上
(MPA総合最大出力:280 W)
55 dBW以上、7 dB/K以上
偏波 水平及び垂直偏波 垂直偏波
中継方式 再生交換中継方式または非再生交換中継方式


 WINDSでは、衛星搭載高速スイッチングルータ用いたベースバンド交換中継によって、アンテナ直径45 cmの超小型地球局やアンテナ直径120 cmの高速小型地球局により、1.5 Mbpsから51Mbps×3の上り回線と155 Mbpsの下り回線を構成することができます。
 また、アンテナ直径2.4 m級の超高速小型地球局及びアンテナ直径5 m級の大型地球局では非再生交換中継により、622 Mbpsまたは1244 Mbpsと高速のデータ伝送が可能となります。

地球局諸元

 
超小型地球局
USAT
高速小型地球局
VSAT
超高速小型地球局
SDR-VSAT
大型地球局
LET
アンテナ直径 45 cm級 1~2 m級 2~3 m級 5 m級以上
伝送モード 再生TDMA 再生TDMA 非再生TDMA 非再生TDMA
最大伝送情報速度
(上り回線)
1.5~6 Mbps 1.5, 6, 24, 51 Mbps×1
または51 Mbps×3
622 Mbps 622 Mbps及び1244 Mbps
最大伝送情報速度
(下り回線)
155 Mbps 155 Mbps 622 Mbps 622 Mbps及び1244 Mbps
開発機関 JAXA JAXA NICT NICT


  衛星の詳しい情報はJAXAのWINDSのページでご覧ください。



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