原子時計を研究開発し、とことん正確な1秒を目指します
最先端の科学技術や高度な現代社会では、ますます正確な1秒を要請するようになってきています。 しかし、正確な1秒をいつでも、どこでも、誰もが使えるようにすることは容易ではありません。 この要請に応えて、正確な1秒を作り出すために、原子の性質を用いた原子時計が利用されています。
原子は決まった個数の陽子中性子からなる原子核と電子から構成され、その共鳴周波数はそれぞれの原子ごとに 離散的に決まった値となります。そのため原子の共鳴周波数に一致させた周波数を生成する発振器は極めて 周波数がずれにくく、その振動を数え上げることによって極めて正確な時計を作ることができます。
周波数標準グループのミッションは原子時計を開発し、日本標準時のシステムや最先端の科学技術の研究現場に 供給する限りなく正確な1秒を生成することにあり、現在の秒の定義 を正確に実現し現在刻まれていく1秒を正確なものにするセシウム原子泉時計や、将来の秒の定義を 担うことが期待されている光格子時計等の研究を行っています。
周波数標準グループ
グループリーダー 井戸哲也