34mアンテナ・受信機室



受信機室下部機器室

受信機室下部機器室入り口       受信機室下部機器室内部    上部機器室へのはしご
    

受信機で受信された信号はこの部屋を通って観測室まで運ばれます。観測中は 仰角が低くなるにしたがってだんだん部屋全体が傾いていきます。そのため、 ここにある機器はすべて壁面や床に固定されています。

受信機室上部機器室(フィードコーン)


受信機はトロリーと呼ばれるユニットの上に固定されていて、トロリーごとに スライドして動く構造になっています。レールは主反射鏡の中央部に尽き出た 円錐台上の部分の内側に取り付けられており、受信機をカセグレン焦点の位置と 通常の待機場所との間で往復させます。4つのユニットの内、観測に使用する 周波数帯のユニットだけカセグレン焦点の位置にセットします。 ユニットを交換するのはコントロールルームから行いますが、1回の交換に 約8分かかります。

上部からみたフィード               冷却器内部の低雑音増幅器

受信機ではまず円錐形をしたフィードと呼ばれる部分で電波を集め、つぎに電波を 電気信号に変換して増幅し、周波数を伝送に適した低い周波数帯に変換して 伝送ケーブルに送ります。信号を増幅するための低雑音アンプ(LNA)は、 微弱な信号でも検出できるようにするため、雑音を極力抑える必要があり、 液化しにくいヘリウムガスを用いた極低温冷却器で絶対温度約 20 度 (摂氏約 -250 度)まで冷却されています。