「次期月探査計画」ワーキンググループへの参加と科学観測提案の募集                        宇宙科学研究所 加藤 学、水谷仁   わが国で初めての本格的月グローバル探査セレーネ計画は、惑星科学研究分野の 皆様の御支援を得て、本年度PMフェーズを終了し、来年度にはいよいよFMフェーズに 進みます。2003年夏に打ち上げる予定で計画が進行しています。セレーネではリモー トセンシングで月表面と表面近傍の観測を行い「月の科学」に必要な科学データを収 集します。また月環境の科学観測「月での科学」と月からの地球の観測「月からの科 学」などを行い、従来にない実証的なデータをもって惑星科学を発展させるため、観 測機器の開発を進めています。   今年の3月にはセレーネ以後の月探査を議論するシンポジウムを国立天文台で開催 しました。そこではローバーによる月の地質学や岩石学研究、長周期地震計による月 自由振動の観測、小型の月面天文台による月の精密運動測定などの科学提案とともに 探査衛星のコンフィグレーション提案やフィジビリティの議論がなされました。   正式にワーキンググループを立ち上げて「次期月探査」の議論を集中的に開始す るべき時期に来ているように考えます。そこで惑星科学研究者の皆様からのワーキン ググループ参加と科学観測提案を募集します。   衛星打ち上げ時期についてはまだ何ら確定しておりませんが、2007,8年頃を想定 しています。 募集要項、 1) ワーキンググループ参加    お名前、所属、連絡先、月探査へのコメントなどを記したものをお送りくださ い。 2)科学観測提案   テーマ、参加者(所属、連絡先)、科学目的、観測方法(機器)、開発項目を記 載した提案書をお送りください。 締め切り、10月20日までに送付ください。 送付先;〒229-8510 神奈川県相模原市由野台3-1-1 文部省宇宙科学研究所  加藤 学     FAX:042-789-8457、E-mail: kato@planeta.sci.isas.ac.jp 以後、 11月初旬、ここで募集する提案書に基づく検討会議、 11月末までに宇宙理学委員会向けのワーキンググループ設立提案書作成 12月宇宙理学委員会へワーキンググループ設立提案 2000年1月第1回ワーキンググループ会議 を予定しています。 なお、皆様の周りの月探査に関心をお持ちの方々にも呼びかけ、周知をしてください ますようお願いします。 ---------------------------------------------------------------------- 加藤 学 文部省宇宙科学研究所 次世代探査機研究センター 〒229-8510 神奈川県相模原市由野台3-1-1 TEL:042-759-8369、FAX:042-759-8457 E-mail:kato@planeeta.sci.isas.ac.jp