データ駆動知能システム研究センターでは、Web等に存在する大量のテキストを深く意味的に分析し、情報の価値ある組み合わせや、価値ある仮説を柔軟な入力を元に提示できる技術を開発しています。ますます複雑化していく現代社会において、一見かけ離れた情報間の予想もしなかった繋がりが非常に重大な帰結をもたらす事例がますます頻繁におきています。我々の目指す技術はそうした情報間の組み合わせをユーザに分かりやすい形で入手可能にするものです。より具体的には、文の同義性やテキストに書かれた因果関係などの事象間の意味的関係を元に、ユーザの多様なニーズに応えられる情報やその組み合わせ、あるいは仮説を、Web等に存在する膨大な情報源をもとに生成する技術です。こうした技術の開発には先進的な言語処理技術、膨大な言語資源が必要となりますが、これまでに開発してきた最先端技術や、関連分野を研究する公的機関としては日本最大級の計算リソースを用いてこれらの研究開発に挑んでいます。

最近の成果は、「大規模Web情報分析システムWISDOM X」と「対災害SNS情報分析システムDISAANA」の2つです。

1. 大規模Web情報分析システムWISDOM X

40億件以上のWebページを深く意味まで分析し、「なに?」「なぜ?」「どうなる?」といったタイプの様々な質問に回答する大規模Web情報分析システムWISDOM Xを開発し、2015年3月31日より試験公開しています。どのような質問を入力すべきかわからない場合には、キーワードを入力すると回答可能な質問を提案する他、質問の回答からさらなる質問を提案し、情報のさらなる深堀りを行ったり、Web上に書かれていない仮説を生成したりすることも可能です。

質問「資本主義がもたらしたものは何?」への回答 (クリックで拡大)

質問「なぜ日本はデフレに陥ったのか?」への回答 (クリックで拡大)

質問「人工知能が進化するとどうなる」への回答 (クリックで拡大)


2. 対災害SNS情報分析システムDISAANA

当機構耐災害ICT研究センター情報配信基盤研究室と共同で、「今、まさに発信されている」Twitter上の災害情報をリアルタイムで分析し、質問に回答する対災害SNS情報分析システムDISAANAを開発し、2015年4月8日より試験公開しています。スマートフォンからアクセスしますと、スマートフォン対応版をお使いになれる他、東日本大震災時のTwitterデータを分析できる試用版もお試しいただけます。

東日本大震災試用版での動作例 (クリックで拡大)

モバイル版での動作例 (クリックで拡大)



過去の研究成果

音声質問応答システム一休紹介ビデオ(1)
スマートフォンに音声で入力された多様な質問に意外な回答まで含めて回答します。
旧言語基盤グループで開発されました。
[高画質バージョン(QUICK TIME)]
[高画質バージョン(Windows Media)]
*音声認識器は、音声コミュニケーショングループのものを利用しています

音声質問応答システム一休紹介ビデオ(2)
自動発見された推論規則によって推論された仮説の回答も含めて回答します。
旧言語基盤グループで開発されました。
[高画質バージョン(QUICK TIME)]
[高画質バージョン(Windows Media)]
*音声認識器は、音声コミュニケーショングループのものを利用しています

「考えるネット」に向けた検索ディレクトリ
旧言語基盤グループで開発されました。
[高画質バージョン(QUICK TIME)]
[高画質バージョン(Windows Media)]

情報分析システム WISDOM
Web情報を様々な観点から分析・集約し、提示するシステムです。
旧知識処理グループ情報信頼性プロジェクトで開発されました。

Update 2016.04.01