未来ICT研究所
「未来を拓く」
次世代の抜本的ブレークスルーにつながる先端的な基盤技術の開発、深化に基づく新たなイノベーションを持続的に創出することで、豊かで安心・安全な未来社会を支えるICTの基礎となる新概念や新たな枠組みを形作ることを目指します。
ナノ機能集積ICT研究室
産業・社会の基盤である情報通信ネットワークにおいて、長距離通信から短距離光インターコネクトまであらゆるスケールで高速・大容量化が必要とされています。高速化には、無線通信におけるテラヘルツ波や光波の利用や100Gbaud超級の高速光送受信技術の開発が不可欠です。当研究室では、高い光制御機能を有する有機材料と高い光閉じ込め機能を有する高屈折率の無機材料を用いたナノ光構造を組み合わせることで、光制御素子の高機能化や集積化を目指します。
深紫外光ICT研究室
深紫外光ICT研究室では、情報通信に利用可能な光周波数資源の飛躍的な拡大と、既存の可視・赤外光技術の枠組みを超えたソーラーブラインド光通信などの革新的光ICT機能の創出を目指し、深紫外光ICTデバイスの研究開発を行っています。
生体物性プロジェクト
バイオICT研究室 生体物性プロジェクト
生体物性プロジェクトでは、生体分子とそれらによって構成されるシステムの振る舞いを多彩なアプローチによって計測・制御・解析し、生体の優れた機能発現メカニズムの理解を深めることを通じて、未来の情報通信技術に貢献することを目指しています。
行動神経生物学プロジェクト
神経網ICT研究室 行動神経生物学プロジェクト
動物が自然体でさまざまな困難を乗り越え、未来に向けて進化を続ける秘密は、巧みに築かれた本能の神経回路の中に隠されています。その原理を解き明かして、人類の未来に貢献することが、我々行動神経生物学プロジェクトに課せられた使命と心得ています。
量子ICT研究室
将来にわたり盗聴・解読の危険性がない量子鍵配送による安全なネットワーク、さらに利用用途にあわせ伝送効率と安全性のバランスを自在に設定可能な空間量子光伝送などを実現する量子光ネットワーク技術の研究開発を行っています。また、量子光ネットワークの発展を支える基盤として、光や物質の量子力学的性質を自在に制御する光量子制御、光と人工原子をつなぐ量子インターフェース、さらに次世代の計測・センシングを実現する量子計測標準などの基礎研究開発に取り組んでいます。
巨視的量子物理プロジェクト
量子ICT研究室
巨視的量子物理プロジェクト
物質と光の相互作用を光子1個レベルで精密に測定・制御する研究を行っています。物質としては、半導体微細加工技術を用いて作製されたアルミニウム製の超伝導人工原子(flux-qubit)などの巨視的量子系を使います。その理由は、原子を使った場合と比べ、相互作用が何桁も強い状況を作ることができ、量子1個レベルで物質と光の相互作用を観測・制御し易くなるためです。
グリーンICTデバイス研究室
グリーンICTデバイス研究室では、地球上のあらゆる場所で快適に情報通信技術を活用できる社会や、省エネルギー・低環境負荷社会の実現に向けて、酸化物を中心とする新半導体材料の開拓に取り組み、その優れた材料特性を活かした新機能電子デバイスの研究開発を行っています。
現在、我々は酸化ガリウム(Ga2O3)という新半導体材料を用いたトランジスタ、ダイオードの研究開発に注力しています。
テラヘルツエレクトロニクス
プロジェクト
超高周波ICT研究室 テラヘルツエレクトロニクスプロジェクト
テラヘルツ波を利用した100Gbps(ギガビット/秒)級の無線通信システムを実現することを目指し、テラヘルツ帯に適用可能な半導体素子などのデバイスを開発するとともに、デバイスや材料のテラヘルツ帯での特性を評価する技術を研究開発しています。
テラヘルツフォトニクス
プロジェクト
超高周波ICT研究室 テラヘルツフォトニクスプロジェクト
本プロジェクトでは、ミリ波およびテラヘルツ波など超高周波領域の周波数帯を利用した100Gbps級の無線通信システムや高精度の計測システムを将来実現する際に重要となる、信号源や検出器などに関する基盤技術の研究開発を行うことを目的としています。