久間和生 氏(三菱電機株式会社)

◆講演内容

講演の前半では、カリフォルニア工科大学留学時代の研究を含め、人工網膜LSI開発など企業研究者としての私自身の研究開発について、その過程/成果/思いを語らせていただく。
後半は、主題である経営者の立場から見た研究開発のあるべき姿、グローバル化を背景にした今後の研究開発の方向性について語らせていただく。
研究開発においても、わが国の存在感が低下がいわれて久しい。
このことは、グローバルな市場での産業競争力にも大きな影響を与えつつある。
三菱電機において研究者、開発本部長、副社長と歩んできた経験に基づき、わが国の企業/アカデミアの将来の研究開発のあるべき姿、IEEEに対する期待について講演させていただく。

◆講演者略歴

1972年 東京工業大学工学部電子工学科卒業
1977年 同大学大学院博士課程修了(工学博士)
同年三菱電機株式会社入社 中央研究所勤務
1985年から1986年 カリフォルニア工科大学客員研究員
1993年 三菱電機半導体基礎研究所第3研究部長
1998年 同社半導体事業本部人工網膜LSI 事業推進プロジェクトマネージャ
2002年 同社先端技術総合研究所システム技術部門統轄
2003年 同社先端技術総合研究所所長
2006年 常務執行役 開発本部長
2008年 上席常務執行役 開発本部長、2010年専務執行役 半導体・デバイス事業本部長
2011年 執行役副社長 半導体・デバイス事業本部長
現在に至る。

IEEE、OSA(米国光学会)、応用物理学会、計測自動制御学会、電子情報通信学会 フェロー
光協会桜井健二郎氏記念賞(1991年)
Optical Society of America Fellow Award(1996年)
科学技術庁長官注目発明賞(1996年)、新技術開発財団市村産業賞貢献賞(1996年)
IEEE Fellow Award (1997年)、R&D100賞(1997年)
大河内記念技術賞(2000年)、発明協会全国発明表彰(2001年)などを受賞。