第025回KARCコロキウムのご案内

第025回KARCコロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。


開催日時 6月27日(金) 14:00~16:00
開催場所 KARC 第4研究棟 3F セミナー会議室西
講演 「単純な計算万能保存的セル・オートマトンについて」
講演者 今井 克暢
(広島大学大学院工学研究科 助手)  
講演概要 保存的セル・オートマトン(NCCA)は、各セルの状態が整数値を取り、セルの総和がその遷移を通して常に保存されるようなセル・オートマトンである。これは質量やエネルギーの物理的な保存的性質のある種のモデル化と考えられ、流体や交通流のモデル化などに用いられている。
+/-45度対称ノイマン近傍NCCAは2変数流量関数でその遷移規則が表現できることが知られており、これを用いると、保存的な制約にも関わらず論理万能なNCCAや自己増殖NCCAのような複雑な遷移規則を持つNCCAを設計することができる。
このコロキウムでは以下の結果を示す:
  1. 9状態をもちいる2変数流量関数を持つNCCAで論理万能性を有するものを設計した。これは従来のセル・オートマトンでは24状態とみなすことができる。
  2. 2変数流量関数が2つのセルの値の差のみに依存する1変数関数とみなすことができる場合でも論理万能なNCCAを構成できることを示した。
    使用言語 日本語
    参加費 無料
    担当者 通信総合研究所 関西先端研究センター 
    ナノ機構グループ ペパー・フェルディナンド