第059回KARCコロキウム開催報告


第059回KARCコロキウムの様子


微小管は生物の細胞骨格として多くの生命現象に関わる。この微小管のプラス端 に結合して微小管ダイナミクスを制御すると考えられている蛋白質 CLIP170, EB1, CLASPの機能について分裂酵母を用いた最新の解析結果が発表さ れた。CLIP170, EB1, CLASPは微小管のプラス端に結合し、いずれも微小管のダイナミクスの制御にお いて同じ働きをすると考えられていた。しかし、この解析によると、従来 考えられていたのとは異なりCLASPはCLIP170およびEB1と微小管のダイナミクス の制御において異なる働きを持つことが明らかとなった。さら にCLASPは細胞周期においてその働きが変化する可能性が示された。これらの蛋 白質が実際にどのような機構によって微小管ダイナミクスを制御している のか、そして細胞周期における働きの違いは何に起因するのかなどについて質疑 がでるとともに活発な議論が交わされた。


参加人数22名 (内部22名,外部0名)