第063回KARCコロキウムのご案内
第063回KARCコロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。
開催日時 | 7月14日(木) (1)9:00〜10:00 (2)10:10〜11:10 (3)11:20〜12:20 |
開催場所 | KARC 第2研究棟 3階 中会議室 |
講演(1) | 「ナノメートルスケールにおける計算と通信」 |
講演者 | フェルディナンド・ペパー主任研究員 (KARC ナノ機構グループ) |
講演概要 | この発表では、非同期セルオートマトンに基づいたナノコンピュータアーキテクチャ、トークン型計算、可逆非同期回路、及び分子スケールにおけるエージェント間の通信について討論する。 |
講演(2) | 「反応・拡散コンピュータ:セルオートマトンからウェットウェア」 |
講演者 | アンドリュー・アダマツキー 教授 [西イギリス大学大学院数学工学計算科学研究科(ブリストル,イギリス)、 非標準計算論の国際ジャーナルの創設者であり編集者、多値論理とソフトコンピューティングの国際ジャーナルの編集委員、 システムとサイバネティックスの国際ジャーナルの編集委員、並列・創発・分散システムの国際ジャーナルのヨーロッパの編集員。 計算理論、並列コンピューティング、非標準計算理論、論理学、哲学、ロボット工学、人工知能の分野において査読付き論文80編 以上の発表、本7冊以上および雑誌の特集号の著作または編集] |
講演概要 | 反応・拡散の媒体における進行波によって実現される計算という新しい計算理論パラダイムとアーキテクチャについてのホットな 話題を紹介する。反応・拡散コンピュータは超並列計算装置であり、その中で、ミクロな体積を持つ化学的媒体は基本的な少数ビット プロセッサーとして動作しながら、並列的に拡散及び反応を行う。反応・拡散コンピュータでは、計算が局所的な擾乱によって引き起 こされる波の広がりや相互作用によって行われ、計算データや計算結果は試薬の濃度プロファイルや濃度の局所的な擾乱として符号化 される。この発表では、画像処理、パス計画、ロボットのナビゲーション、計算幾何学、論理学及び人工知能のための反応・拡散コン ピュータのプロトタイプに関する実験的、及び理論的な長年の研究結果についても述べる。 |
講演(3) | 「非線形化学と非古典的計算論の融合」 |
講演者 | ベン・デ・レーシ・コステロ 先生 (西イギリス大学大学院応用科学研究科,ブリストル,ギリス) |
講演概要 | 非線形化学および非古典計算論は多くの類似点がある。 化学のこの2つの分野は、パターン形成の創発的な現象、 拡散的な構造、幾分予測不可能な時空間の動力学、及び、実在の科学的基準と法則に対する非標準的な観点についての 解析において広く用いられてきた。空間的に分散した化学システムの自己組織化や可制御性の基本概念をざっくばらんに 紹介し、活動・振動・静止状態を生み出す化学システムの例について考える。また、質量流化学ゲート、幾何学的に制約 された媒体における励起インパルスの論理、化学ダイオード、画像処理、動的メモリーのような化学システムにおける 基本的な計算操作の実装に関して以前、得られた結果についても論議する。反応・拡散コンピュータが他のタイプの新しい 計算装置や計算パラダイムに比べてどれだけ好位置につけるか分析する。 |
使用言語 | 英語 |
参加費 | 無料 |
担当者 | 情報通信研究機構 関西先端研究センター ナノ機構グループ フェルディナンド・ペパー |