第068回KARCコロキウムのご案内

第068回KARCコロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。


開催日時 2005年11月25日(金) 13:30~15:30
開催場所 KARC 第2研究棟 3階 中会議室
講演 「分子/有機材料の電気伝導評価のための電極作製と界面制御」
講演者 塚越一仁 博士
(独立行政法人理化学研究所 中央研究所 先任研究員)
講演概要 単分子や有機薄膜のようなソフトマテリアルの評価には材料に適したスケールの電極の作製と界面の制御が重要な課題である。 適したスケールの電極を作製すると、ナノ物質の内部の電子状態や構造を電気伝導の中に見出すことが可能となる。数nmの間隔 を有する電極を使ってフラーレン-ナノクラスタやペンタセン-ナノ結晶の電気伝導特性を評価することが出来た。さらに最近、 1nmの精度で電極を作製する技術を確立し、再現性の高い構造を作り出すことが出来るようになった。この電極の間に金属内包 フラーレンダイマ1つを捕獲し電気伝導を評価し、フラーレン間のスピン相互作用を検出した。また、電極と分子材料の間には 一般的にトンネル障壁が形成され、トンネル障壁の高さによっては評価した電気伝導は接触抵抗の変化となる。このためナノ スケールでの電極界面の制御が重要である。これらの課題を踏まえて講演では、ナノスケール加工とナノ物質の電気伝導を中心に紹介し議論する。
使用言語 日本語
参加費 無料
担当者 情報通信研究機構 関西先端研究センター
ナノ機構グループ  永瀬 隆