第069回KARCコロキウム開催報告


第069回KARCコロキウムの様子


ハードSF作家の金子隆一先生をお迎えして、近未来、科学技術が 進んだ世の中で、バイオICTとしての「分子通信」がどのような 形で社会に関わりうるかという観点からお話しを伺いました。 次の3つのトピックが話されました。Part-1.SETI(地球外知性体探査):恒星間で情報をやりとりする には電波では問題が多い。高密度集積が可能で出来合いのプロトコ ルに依存しない分子通信が有利だ。Part-2.Terraforming(惑星改造事業):火星を緑の星に作り変え るマーズラッピング計画には自己増殖型ナノマシンを用いるのがよ い。マシン間通信にはホルモン授受による分子通信が有望。Part-3.BCI(Brain Computer Interface):人間のゲノムを改変 し、脳細胞の70%を占めるグリア細胞にニューロ信号のモニター・ 読み出しの機能を持たせれば、脳をまるごと外部にコピーできるか もしれない。真の意味での不老不死になりそう?


参加人数29名 (内部24名,外部5名)