第77回 ＫＡＲＣ コロキウムのご案内
第77回 ＫＡＲＣ コロキウムは終了しました。ご参加ありがとうございました。
| 開催日時 | ２００６年４月１３日（木） １３：３０〜１５：００ |
| 開催場所 | 未来ICT研究センター 第２研究棟 ３階 中会議室 |
| 講演 | 「自己組織化系を設計するための一つの一般的処方箋」 |
| 講演者 | カルロス・ゲルシェンソン博士 （Center Leo Apostel for Interdisciplinary Studies Free University of Brussels） |
| 講演概要 | 科学技術が急速に進歩している現代社会では、技術が環境自体を複雑化しているため、新しい技術はより多くの複雑性をもったシステムを対象とすることが求められている。この「複雑性」に対処するため、これまで「自己組織化」の考えを用いたにいくつかの努力が行われてきたが、これを真に理解・利用するためには、我々はより一歩踏み込んだ、複雑性と自己組織化についてより実存的な理解をしなければならない。この講演の目的は自己組織化を取扱うための一つの概念的な枠組み、即ち複雑な問題を解くための系の設計・制御の方法を呈示することにある。そのためにまず、複雑性と自己組織化を実際的に定義した後、エージェントとの比喩を用いて、考えの枠組み、すなわち要素と系の充足性を取り扱うための形式的な方法を提案する。この方法は、系の要素間相互作用において摩擦や干渉が軽減されると、高い充足性が得られ、その結果効率も高まるという考えを前提としている。これを達成するためのいくつかの方法について述べた後、概念を検証する例として自己組織化する交通信号について説明する。 |
| 使用言語 | 英語 |
| 参加費 | 無料 |
| 担当者 | 情報通信研究機構 未来ICT研究センター 鈴木秀明 |