第110回KARCコロキウム開催報告


[講演1]高橋庸夫先生
[講演1]高橋庸夫先生
[講演2]李佳先生
[講演2]李佳先生

北海道大学情報科学研究科の高橋庸夫先生、中国重慶大学計算機学院の李佳先生に最新の研究を紹介していただいた。高橋庸夫先生は単一電子トンネルデバイスについての研究を紹介。ナノドットとそれにトンネルバリアを介して外部から電子の出入り可能な電極が取り付けられた構造詳細と単電子デバイスの特徴について紹介いただいた。続いて、李佳先生がブラウン運動を積極的に使える回路・システムについての研究を紹介。この研究はバイオの分野からヒントを得て、ブラウン運動を積極的に利用することで、より単純なメカニズムでの処理を可能とするとされ期待されているようである。これらを用いた新しい回路デザインも紹介された。それぞれの講演の後、その発表について活発な質疑応答が交わされた。特に李佳先生の発表にはバイオ研究者からも反響があり、分野を交えた有意義なコロキウムとなった。


参加人数13名(内部9名、外部4名)