第118回KARCコロキウム開催報告


第118回KARCコロキウムの様子


物質・材料研究機構の古海誓一氏に、ソフトマテリアルを用いた有機レーザーの研究に関してご講演いただいた。最初に、液晶の配向を光によって制御し液晶素子をパターニングする技術について素子の実物とともに紹介された。そして、コレステリック液晶の周期構造を利用したレーザー発振に続き、高分子コロイド結晶をフォトニック結晶共振器として用いた、フレキシブルなレーザーについて示された。フレキシブルであることから無機レーザーとは異なり湾曲させるだけで集光させることが出来ることに驚かされた。さらに、コロイド結晶ゲルレーザーでは、圧力により発振波長のチューニングが可能であることが紹介された。いずれも有機物の特徴をいかしたユニークな技術であることに感銘を受けた。講演後も、コロイド結晶ゲルの作製方法や応用展開などについて活発な質疑応答がなされて非常に有意義なコロキウムであった。


参加人数14名 (内部14名,外部0名)