第151回 未来ICT神戸コロキウムのご案内
| 開催日時 | 令和8年8月3日(月) 10:00-11:00 |
| 開催場所 | 未来ICT研究所(神戸) 第2研究棟 3F TV会議室2 |
| 講演 | 脳状態制御におけるシナプス可塑性の役割 |
| 講演者 | 澤田 健 東京大学大学院医学系研究科 助教 |
| 講演概要 | 脳内のシナプスは、学習、精神疾患、睡眠・覚醒制御に伴って変化することが報告されてきた。しかし、生体内で特定のシナプス集団を選択的に操作する手法は乏しく、個々のシナプス変化が行動や脳状態に果たす因果的役割は、依然として十分に解明されていない。我々は、標的ニューロンのシナプス結合を生体内で人為的に強め、あるいは可塑性を一過性に抑制する化学遺伝学的手法を開発した。これらの手法を用いることで、 前頭前野におけるシナプス増強がノンレム睡眠とデルタ波を促進することを見出し、 覚醒中に蓄積するシナプス変化が「ねむけ」の基盤となる可能性を示した(SAWADA ET AL., SCIENCE 2024)。 また、皮質におけるシナプス可塑性の一過性の阻害は、ニューロンの発火率を大きく変化させずに、細胞間の協調活動と認知機能を急性に障害した。 本講演では、これらの新しいシナプス操作法を用いて明らかになった因果的知見、すなわち、シナプス可塑性が記憶形成にとどまらず、短時間スケールでは進行中の認知・行動を、より長い時間スケールでは睡眠状態を支えることについて議論する。 |
| 使用言語 | 日本語 |
| 参加費 | 無料 |
| 担当者 | 脳機能解析研究室 成瀬 康 |
