ICT の活用の違いによる小学生の日食のわかりやすさについて

今井弘二, 村山泰啓, 山西孝宜 - 教育情報研究, 2020 - jstage.jst.go.jp
今井弘二, 村山泰啓, 山西孝宜
教育情報研究, 2020jstage.jst.go.jp
抄録 本研究は, ICT の活用の違いによる小学生の学習の有用性を相対的に調べるために,
日食を題材として, 小学生全学年を対象にプロジェクタで資料を提示して説明するだけの講義型の
学習と, 小学生がタブレット端末でシミュレーション動画や 360 度映像を操作する能動型の学習,
プロジェクションマッピングなどを用いた立体模型の再現による学習を同様な条件で実践し,
小学生の主観的な感想として 「わかりやすさ」 の違いを調査した. その結果, 学年に関わらず,
講義型の学習よりもタブレット端末を用いた学習の方が, さらに, 模型の再現による学習の方が …
抄録
本研究は, ICT の活用の違いによる小学生の学習の有用性を相対的に調べるために, 日食を題材として, 小学生全学年を対象にプロジェクタで資料を提示して説明するだけの講義型の学習と, 小学生がタブレット端末でシミュレーション動画や 360 度映像を操作する能動型の学習, プロジェクションマッピングなどを用いた立体模型の再現による学習を同様な条件で実践し, 小学生の主観的な感想として 「わかりやすさ」 の違いを調査した. その結果, 学年に関わらず, 講義型の学習よりもタブレット端末を用いた学習の方が, さらに, 模型の再現による学習の方が 「わかりやすい」 という傾向の回答が多いことが分かった. ただし, タブレット端末で 360 度映像を用いた学習は, 模型の再現による学習と同程度に 「わかりやすい」 と回答していることから, 容易に体験できないような内容の代替学習として 360 度映像は有用であると考えられる.
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