LAS 測定法における供試装置の配置に関する理論的考察

篠塚隆, 藤井勝巳, 杉浦行, 和田修己 - 電子情報通信学会論文誌 B, 2017 - search.ieice.org
篠塚隆, 藤井勝巳, 杉浦行, 和田修己
電子情報通信学会論文誌 B, 2017search.ieice.org
30MHz 以下の周波数帯の放射妨害波測定に使用する LAS (Loop antenna system)
測定法について, 電磁界解析ソフトを用いて基本特性と LAS 測定法に適した EUT の大きさ, EUT
配置, 更に電源線等の影響を検討した. その結果, 磁気的波源の EUT を+/-3dB
以内の差違で再現性のある LAS 測定をするには, EUT の大きさを 1m 以内にすべきであることが
判った. しかし, 電気的波源の EUT では, EUT の設置位置によって測定値が大きく変化するため,
再現性の良い測定が困難である. また. CISPR 規格の規定 「EUT の接続線を伝搬する伝導妨害波 …
30MHz以下の周波数帯の放射妨害波測定に使用するLAS(Loop antenna system)測定法について,電磁界解析ソフトを用いて基本特性とLAS測定法に適したEUTの大きさ,EUT配置,更に電源線等の影響を検討した.その結果,磁気的波源のEUTを+/-3dB以内の差違で再現性のあるLAS測定をするには,EUTの大きさを1m以内にすべきであることが判った.しかし,電気的波源のEUTでは,EUTの設置位置によって測定値が大きく変化するため,再現性の良い測定が困難である.また.CISPR規格の規定「EUTの接続線を伝搬する伝導妨害波が許容値を満す場合は,接続線の配置は重要ではない」は妥当ではないことが判った.更に,接続線に流れる不平衡電流がLAS測定に無視できない影響を与えることも明らかにした.
search.ieice.org