Pi-SAR2 の ATI_K による波浪計測

児島正一郎 - 土木学会論文集 B2 (海岸工学), 2017 - jstage.jst.go.jp
児島正一郎
土木学会論文集 B2 (海岸工学), 2017jstage.jst.go.jp
抄録 本研究では, アロングトラック干渉 SAR (AT-InSAR) によって波浪場の波高を計測するために
必要となる AT-InSAR の性能 (検出速度性能) を数値シミュレーションによって明らかにした. また,
本研究では高分解能 (30 cm) で波浪計測を行うために, AT-InSAR 用の新しいアンテナを開発し, Pi-
SAR2 の ATI モードの性能を向上させた. 新たな ATI モードの波浪計測の精度を明らかにするため
に, 波高計が設置されている御前崎沖の海域で検証観測を実施し, 波高計の観測結果との比較検証
を実施した. 検証の結果, 推定された有義波高は, 実測値とほぼ一致した. しかしながら …
抄録
本研究では, アロングトラック干渉 SAR (AT-InSAR) によって波浪場の波高を計測するために必要となる AT-InSAR の性能 (検出速度性能) を数値シミュレーションによって明らかにした. また, 本研究では高分解能 (30 cm) で波浪計測を行うために, AT-InSAR 用の新しいアンテナを開発し, Pi-SAR2 の ATI モードの性能を向上させた. 新たな ATI モードの波浪計測の精度を明らかにするために, 波高計が設置されている御前崎沖の海域で検証観測を実施し, 波高計の観測結果との比較検証を実施した. 検証の結果, 推定された有義波高は, 実測値とほぼ一致した. しかしながら, 有義波周期と主波向については一致しなかった. この原因が何に起因しているのかは不明であるが, 速度変調効果によって引き起こされている可能性がある. 今後, 速度変調が ATI による波浪計測に与える影響について検討していく予定である.
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