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  • 2025.04.08 NEW

    GPAIプレナリーの開催結果 ~東京専門家支援センターはAgentic AIプロジェクトを推進~

    2025年4月8日、OECDはオンライン会議形式でGPAIプレナリーを開催し、GPAI加盟国、専門家コミュニティ(専門家支援センター及び専門家)の参加の下、2025年中のGPAIの活動計画等について議論を行いました。東京センターからは原山優子センター長ほかが参加しました。本プレナリーの結果、2025年の東京専門家支援センターの活動としては、OECDと連携して「Agentic AIに関するプロジェクト」を推進することが決定されました。

    Agentic AIシステムは、自律的に意思決定を行い、目標達成のために行動を起こす能力を持つことで、生産性向上に寄与する一方、予測不可能な影響を現実世界に及ぼす可能性があることが懸念されています。東京センターが推進するAgentic AIのプロジェクトは、Agentic AIがAIの影響に関する議論の重要な焦点となっており、広島AIプロセスの行動規範などの取組とも連携することを踏まえ、Agentic AIシステムの利点とリスクを含む意味を分析し、その特徴に基づいて分類するためのフレームワークを開発することを目的として実施される予定です。

    また、GPAI関連プロジェクトとして、2026年に実施するGPAIプロジェクト案やGPAI関連プロジェクト案を検討する場となる「東京イノベーションワークショップ」を、東京センター主催で5月28、29日に開催することについて、OECDから説明が行われました。

    原山センター長からは、GPAI加盟国以外の国も含め、多数の政府関係者や専門家が東京IWに参加されることを期待する旨述べるとともに、2026年に実施するプロジェクト案について、東京イノベーションワークショップの場で活発かつ有意義な議論や意見交換が行われることで、より良いプロジェクトが実施されるよう貢献したい旨述べました。

    併せて、本プレナリーでは、2025年中のGPAIサミットやプレナリー等の主要な会議の開催予定についての説明が行われるとともに、日本政府を代表して総務省が、広島AIプロセスの「国際行動規範」の遵守状況をAI開発企業等が自ら確認・公表する「報告枠組み」への参加を呼びかけました。