厚いシェルをもつCdSe/CdSコアシェルナノ粒子における Nao Hiroshige, Toshiyuki Ihara, Masaki Saruyama, Toshiharu Teranishi, and Yoshihiko Kanemitsu Abstract: 厚いシェルをもつCdSe/CdSコアシェル型ナノ粒子は、正孔がコアに局在し電子が全体に非局在化するquasi-type-II型のバンド構造をもつことで知られる。今回我々は、厚いシェルをもつCdSe/CdSコアシェル型ナノ粒子中のバイエキシトン輻射再結合レートが、エキシトンの値に比べて増大することを見出した。バイエキシトンとエキシトンの輻射再結合レートの比と、CdSe/CdSのシェル厚みの間に、明確な相関が観測された。コアに束縛された2つの正孔が作るクーロンポテンシャルによって電子が局在化するモデルで、バイエキシトンの発光効率の増大を説明することができた。 doi:10.1021/acs.jpclett.7b00547 |