
空間多重光ファイバ伝送技術

特徴・優位性
- 既存の1,000倍以上というBeyond 5G/6Gのネットワークを支える抜本的な伝送容量の拡大
- 非線形効果の抑制、経路の多元化による柔軟なネットワーク構築に利用可
- 実用化に必要な部品やシステムの周辺技術
用途・応用分野
- Beyond 5G/6Gに適用可能な次世代光通信基盤
- 海底光ファイバケーブル
- 通信事業者の光ネットワーク
- データセンタ間・データセンタ内ネットワーク

概要
増大し続ける通信トラヒックに対応するため、既存光ファイバの伝送容量の限界を超える光伝送技術を研究しています。1本の光ファイバ中に複数のコアを配置するマルチコアファイバや、伝搬する光の分布(モード)毎に別の経路とするマルチモード伝送方式を用いて、現在の1,000倍以上の情報量に対応できる毎秒ペタビット級の空間多重光ファイバ伝送技術です。
マルチコアファイバは、抜本的な伝送容量の拡大の他、非線形効果の抑制や、経路の多元化による柔軟なネットワーク構築に効果的です。また、マルチモード伝送方式を採用すると、マルチコアファイバ技術との相乗効果でより性能が高くなります。これまで、様々なマルチコア・マルチモードファイバを用いた大容量伝送を実証しています。さらに、緊密な産学官連携により実用化に必要な部品やシステムの周辺技術も研究しています。 (2025年6月19日更新)

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空間多重光ファイバ伝送技術
関連情報
- プレスリリース:
- 2025.04.24.世界記録更新、標準外径の19コア光ファイバで毎秒1.02ペタビットの1,808 km伝送を達成
- 2024.03.29.既存の光ファイバ伝送で、伝送容量と周波数帯域の世界記録を達成
- 2023.10.05.従来世界記録の2倍、伝送容量が毎秒22.9ペタビットの光ファイバ通信を可能に
- 2023.03.15.世界初の標準外径19コア光ファイバを開発し、伝送容量の世界記録を更新
- 2022.10.03.世界初、標準外径光ファイバで55モード多重、毎秒1.53ペタビットの伝送成功
- 2022.05.19.世界初、4コア光ファイバで毎秒1ペタビット伝送に成功
- 2021.06.21.世界記録更新、4コア光ファイバで毎秒319テラビット・3,001 km伝送達成
- 特許:5870426号 5557399号 5957718号
- プレスリリース:
- 2025.04.24.世界記録更新、標準外径の19コア光ファイバで毎秒1.02ペタビットの1,808 km伝送を達成(https://www.nict.go.jp/press/2025/04/24-1.html)
- 2024.03.29.既存の光ファイバ伝送で、伝送容量と周波数帯域の世界記録を達成(https://www.nict.go.jp/press/2024/03/29-1.html)
- 2023.10.05.従来世界記録の2倍、伝送容量が毎秒22.9ペタビットの光ファイバ通信を可能に(https://www.nict.go.jp/press/2023/10/05-1.html)
- 2023.03.15.世界初の標準外径19コア光ファイバを開発し、伝送容量の世界記録を更新(https://www.nict.go.jp/press/2023/03/15-1.html)
- 2022.10.03.世界初、標準外径光ファイバで55モード多重、毎秒1.53ペタビットの伝送成功(https://www.nict.go.jp/press/2022/10/03-1.html)
- 2022.05.19.世界初、4コア光ファイバで毎秒1ペタビット伝送に成功(https://www.nict.go.jp/press/2022/05/19-1.html)
- 2021.06.21.世界記録更新、4コア光ファイバで毎秒319テラビット・3,001 km伝送達成(https://www.nict.go.jp/press/2021/06/21-1.html)
- 特許:504468号 6362402号 6884948号 6940866号
担当部門
ネットワーク研究所 フォトニックICT研究センター フォトニックネットワーク研究室
ネットワーク研究所 フォトニックICT研究センター フォトニックネットワーク研究室(https://www.nict.go.jp/photonic/)