電波を光ネットワークで送る光・電波シームレス接続技術

光ファイバ無線の大容量・高度化技術とその応用システムを開発しています

プレスリリース

2023.05.15.
世界初、大容量テラヘルツ波信号を光ファイバ無線技術で異なるアクセスポイント に分配・送信する技術を実現

基礎実証済

研究者より

光と電波をシームレスにつなぐ技術は次世代モバイル等でも必須の技術です。広帯域な光技術を基盤とすることで、マイクロ波帯~ミリ波帯、テラヘルツ帯の無線信号を発生、制御、受信する基盤技術を研究開発しています。光変調技術や検出技術、信号処理技術を活用し、本技術のプロトタイピングや実証実験を共同で実施するパートナーを募集しています。

ネットワーク研究所 フォトニックICT研究センター 光アクセス研究室

概要

光ファイバ無線技術を中心として、ミリ波・テラヘルツ波信号の光ファイバ伝送技術や大容量光・電波シームレス接続技術について研究を行っています。

光ファイバ無線技術を大容量・高度化する取組として、中間周波数を用いた90GHz帯IFoFシステムの研究開発を行い、130Gbps光・無線シームレス接続の動作実証に成功しています。

また、本技術を応用した90GHz帯ミリ波信号を用いて、滑走路上の3cm程度の異物を検知できる高精度空港滑走路監視レーダシステムの開発や、時速240kmで移動する列車との1.5Gbps超伝送の高速鉄道用通信システムの実証実験を行いました。さらに、緊密な産学連携により実用化に必要な部品やシステム化技術も研究しています。


図1

提供内容・活用

光ファイバ無線システムを活用したレーダや無線通信システム等を構築するには、高周波信号を光に乗せるための高精度光変調技術や、超高速な光・電気変換技術など、複数の要素技術が必要です。これらの要素技術の研究開発や技術移転等で連携の可能性があります。

また、NICTで開発した光ファイバ無線を応用した通信システム、センシングシステムなどの組み込み実験等による連携の可能性があります。 Beyond5G実現に向けたネットワーク基盤技術としての活用も考えられます。

図1

関連情報

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