IoTの高度化・多様化に資するワイヤレスグリッド

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特徴・優位性

  • 1,000台の無線機が協調して動作。網状構造で広いエリアをカバー
  • 10年以上長持ちの省電力
  • IEEE 802/Wi-SUNなど国際標準/認証規格に対応
  • 無線機のほか、プロトコルソフトウエア等の提供が可能
  • NICT総合テストベッドと連携可能

用途・応用分野

  • スマート漁業、スマート農業、スマート工場、スマートメータ
  • スマートシティ向けネットワーク基盤
  • 環境モニタリング
  • インフラ監視システム
実証実験中

概要

無線機が小さく・安く作られることで、これまで「ヒト」が使ってきたパソコン・スマホなどだけでなく、それ以外に「ヒト」の生活をとりまく、様々で膨大な数の「モノ」も通信しはじめる IoT (モノのインターネット)が広まっています。一方で、IoTでは、「ヒト」の場合には考えられない多様な動作が求められることがあり、適切な制御の実現が不可欠とされています。

私たちは、IoTに有効な無線技術として、複数の無線機が網状につながり協力動作する「ワイヤレスグリッド」の構想のもと、必要となる無線技術について研究開発、実証評価を行っています。結果、1000台以上もの多数の無線機で網構造をうまく構築・運用する技術や、無線機が電池で10年以上長持ちできるような省電力動作を実現する技術について、社会展開に資する実証に成功しています。(2025年6月19日更新)

ワイヤレスグリッドのイメージ図。WAN無線信号やSUN無線信号により、家庭から工場、農業、構造物のモニターや災害時モニタまでを網状構造につながり、協調動作する
複数無線機の網状構造: ワイヤレスグリッド
複数のノートPCを用いた協調動作実験。実験中のノートPCの写真と、動作確認の様子
無線機間協調動作実証
無線端末2種の写真。汎用型は、充電機器にセットした状態で、アンテナを除くと、開いたノートパソコンの縦横比それぞれ半分ほどのサイズ。
無線端末: (左) センサ搭載型、(右) 低遅延対応汎用型
漁業用は海上のブイに、農業用は畔横等にセンサを設置し、超省電力動作により、屋外での長期間にわたる運用を実証
省電力動作実証:(左)漁業応用、(右)農業応用

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