アドホックネットワークを手軽に形成する端末間通信

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特徴・優位性

  • 中央制御装置不要で、無線端末同士が自律的にネットワークを形成
  • 装置故障・停止の影響が小
  • 設置・維持が容易
  • マルチホップ接続可能

用途・応用分野

  • 地域内情報無線ネットワークへの適用
  • 災害用緊急無線ネットワークへの適用
  • 高齢者・児童等見守りサービス
  • センサデータ収集
基礎実証済

概要

無線端末のみでネットワークを構成する端末間通信ネットワークシステムを開発しました。

中央制御装置が不要で、通信端末は互いの通信範囲内に入ると、自動的にネットワークを形成して通信を行います。通信範囲内にある無線端末はプロトコルに従って相互接続するため、個別装置の故障・停止によるネットワークへの影響が小さく、過大負担をかけずに装置の設置と維持が可能です。また、無線端末同士が自律的に時間同期を取得するための方法や互いに早期発見するための方式の研究を行っています。

図1に示すようなバスなどの移動を利用した地域内に限定した情報集配信と広告等の利用のほか、図2に示すような通信インフラが十分整備されていない地域における移動車両による情報伝達や高齢者見守りなどの利用が考えられます。

また、災害時や輻輳などにより通信インフラが十分に機能しないときにも、端末同士がマルチホップ接続することで情報伝達が可能となります。通常時においても電子伝言板や移動体による自営ネットワーク構築などの利用が考えられます。
(2025年6月19日更新)

バスが路線沿いの情報を収集・運搬・配信。バス間での中継による情報共有を行う
図1 バス等の移動を利用した情報集配信
郵便バイクを使う例。高齢者見守りログを収集し、自律的に管理端末へ伝える
図2 郵便バイクを利用したライフログ収集

関連情報

担当部門

ネットワーク研究所 ワイヤレスネットワーク研究センター ワイヤレスシステム研究室

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