低コストで拡張性のある海上自動監視システム
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特徴・優位性
- 無人の監視で、安全に即時自動通報
- 廉価に導入可能
- 可視化による簡単運用
- 観測対象海域の拡張性
- カメラ・レーダーなどの別の技術との融合による高度化が可能
用途・応用分野
- 密漁監視等の漁業支援
- 不審船監視等の沿岸警備や商業港の防衛
- 不法投棄を防ぐ環境保護
概要
不審船の接近を電波や音波による取得情報に基づき検知して、登録した通知先に自動的に連絡するシステムを開発しました。電波の情報により海面の上下動をモニタリングするとともに、船のエンジンやスクリューが水中に発する音で、当該海域を日常的に航行する旅客船や貨物船であるかをAIにより判別します。複数の要素の情報を統合し、不審船である可能性を評価して、可視化によりユーザーが状況を容易に認識できるようにしました。
また、一定の条件を満たすと、登録している連絡先に自動的に通知が届くため、当該海域を管轄する自治体や適切な機関に即時的に通報が行えます。
このシステムは、船舶が接近した際に生じる航跡波をブイで捕捉する技術と船舶が発する音紋を判別する技術とで構成され、設置場所でデータを取得し学習させることで、その海域に適応します。低価格な装置群で構成されていますので、導入コストを抑えられます。また、通知システムはサーバー・クライアント方式ですので、観測対象海域を後から増やせます。複数の要素技術を組み合わせて実現しているため、個々の技術を別の用途に利用することも可能です。 NDAなどの契約の下で実証実験に使用したシステムをお貸しできます。(2025年6月19日更新)
- VRLAバッテリー:4.5Ah6V
- ソーラー発電力:1W x 4
- 制御:Raspberry Pi3
- タイマー:slee-Pi2(電圧変換、電圧監視、電圧値の取得)
低コストで拡張性のある海上自動監視システム
関連情報
- 特許:7540715号
- 文献:西村竜一他、 “深層学習を用いた音紋による船種同定の試み”、信学技報、Vol. 118、no. 234、pp. 1-6、2018年10月
担当部門
ネットワーク研究所 レジリエントICT研究センター サステナブルICTシステム研究室
ネットワーク研究所 レジリエントICT研究センター サステナブルICTシステム研究室(https://www.nict.go.jp/resil/suits/index.html)