高性能有機EOポリマー

光を時空間で高速に変調・操作するデバイス開発に使えます

特許

5945905号

研究者より

多忙のため共同研究等のお問い合わせにはご対応できませんが、デバイス試作用の材料をご希望の方には、技術移転先のご紹介を行っております。

未来ICT研究所神戸フロンティア研究センター
ナノ機能集積ICT研究室
Beyond 5G研究開発推進ユニットテラヘルツ連携研究センター
テラヘルツ連携研究室

概要

電気光学(EO)効果は、物質に電場を印加した時に屈折率が変化する現象で、光変調器等、光通信に広く使われています。有機EOポリマーは、現在使われている無機誘電体結晶や半導体に比べて高速性と効率の面で優れており(表1)、光変調器だけでなく様々なデバイスへの応用が期待されています。

これまで課題であった耐熱性の問題を解決し、実用的な光制御デバイス作製に向けた研究開発を進めています。また、電気光学ポリマーは成膜性に優れるとともに微細加工が容易であり、様々な材料や構造と組み合わせることが可能です。例えば、わずか100nm幅のSi狭隙溝(スロット)導波路にEOポリマーを充填することが可能であり、この構造を用いた小型で高速・低消費電力の光変調器(図1)の実用化が期待されています。

提供内容・活用

本技術の一部は、すでに企業に技術移転しデバイス試作用の材料として販売されていますので([1]、[2])、是非ご試用ください。さらに、動作波長域の拡大や個々のデバイス応用(図1)に最適化したEOポリマーの開発も進めています。この技術を応用した新規デバイス開発にご興味ある企業や団体との共同研究を希望します。

表1 光制御に用いられる材料の比較 図1 EOポリマーデバイス

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