
災害でも切れにくい地域分散ネットワーク/NerveNet

特徴・優位性
- 通信・情報・制御・エネルギーの脆弱性を改善した耐災害性を備えたネットワークであり、平時から利用可能
- 複数回線接続・多様なデバイス接続による柔軟性・拡張性
- 市販の汎用PCにソフトをインストールするだけで中継装置を構成
用途・応用分野
- 災害時の情報通信システム
- 自治体や大学などの地域内通信・情報共有
- 通信環境に乏しいエリアの環境改善
- 自律分散のエッジコンピューティングプラットフォームとして、IoT、ドローン、ロボットに活用

概要
NerveNetは、平時から利用できる耐災害性を備えたネットワークシステムです。既存システムの4つの脆弱性(通信/情報アクセス/制御/エネルギー)を改善し、レジリエンスを向上しています。
- 1. 障害箇所を高速に迂回して通信を維持
- 2. 各中継装置(ノード)がサーバ機能も持ちクラウド不要で一定のアプリケーション実行が可能
- 3. 自律分散かつ協調動作で全体停止リスクを低減
- 4. 省電力のため蓄電池と太陽光発電で給電可能
このほか、各ノードは光ファイバ/Wi-Fi/衛星など複数回線でメッシュ状に相互接続でき、Wi-FiやLPWAなどの各種無線を介して多様なデバイスを接続できる柔軟性と拡張性を有します。市販の汎用PCにNerveNetソフトウェアをインストールしてノードを構成でき、一つのネットワークを複数のグループで論理的に分離して利用できる仮想化機能、分散データベースや通信関連のコア機能、アプリケーションサーバ機能を有し、各ノードが連携動作するエッジコンピューティングプラットフォームとしても機能します。(2025年6月19日更新)
※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。




災害でも切れにくい地域分散ネットワーク/NerveNet
関連情報
- 紹介動画:NerveNet (YouTube NICT Channel)
- NICTお知らせ:
- 特許:5560478号 5633773号 5382805号 5464360号 ほか
- 文献:M.INOUE, Y.OWADA, “NerveNet Architecture and Its Pilot Test in Shirahama for Resilient Social Infrastructure,” IEICE Trans. Com., Vol.E100.B, No. 9, pp. 1526-1537, Sep. 2017.
- 紹介動画:NerveNet (YouTube NICT Channel)(https://www.youtube.com/watch?v=rgpmy5sD9Fk)
- NICTお知らせ:
- 2022.12.23.和歌山県白浜町がナーブネットの本格運用の開始(https://www.nict.go.jp/publicity/topics/2022/12/23-1.html)
- 2023.03 宮崎県延岡市がナーブネットを活用した事業を開始(https://www.nict.go.jp/resil/topics/2023/nobeokashinervenet.html)
- 特許:5560478号 5633773号 5382805号 5464360号 ほか
- 文献:M.INOUE, Y.OWADA, “NerveNet Architecture and Its Pilot Test in Shirahama for Resilient Social Infrastructure,” IEICE Trans. Com., Vol.E100.B, No. 9, pp. 1526-1537, Sep. 2017.
担当部門
ネットワーク研究所 レジリエントICT研究センター サステナブルICTシステム研究室
ネットワーク研究所 レジリエントICT研究センター サステナブルICTシステム研究室(https://www.nict.go.jp/resil/suits/index.html)