「収差」による画像劣化を、高速・高精度・安価に補正
生物試料等の3次元画像を、撮影後に補正する新たな計算手法「計算補償光学」
特願
2022-132546
特許
PCT/JP2021/026265
研究者より
本手法は超解像顕微鏡や二光子顕微鏡の試料自体が引き起こす画像劣化を補正する用途をイメージしていますが、 3次元画像であれば他の用途のご提案も歓迎致します。顕微鏡画像処理ソフトウェアまたは顕微鏡に組み込む形、どちらでも製品化可能です。まずはご相談ください。
バイオICT研究室 生物情報プロジェクト
概要
超解像顕微鏡や二光子顕微鏡によって微小な生物試料等を観察する際に、光の進路の乱れにより画像にボケ・ズレ・歪みが生じる「収差」という問題があり、正確な観察を行うことが困難でした。現在は、可変形鏡、波面センサ等の特別なハードウェアを用いて光学的に補正する方法が主流ですが、コストが高く、多くの光量と時間を要するという課題がありました。また、計算科学的に画像を補正する方法もありますが、処理時間と補正精度に難がありました。
そこで私たちは、新たな計算手法を発明し、高速・高精度で収差を補正するソフトウェアを開発しました。これにより、従来の計算手法と比較して、計算量を1/10~1/100に減らすことに成功し、高速かつ安価に収差を補正することが可能となりました。
「収差」による画像劣化を、高速・高精度・安価に補正
生物試料等の3次元画像を、撮影後に補正する新たな計算手法「計算補償光学」
提供内容・活用
製品化を目指した共同研究開発やソフトウェアのライセンスが可能です。画像の撮影後に補正処理を行うことが可能なので、お手持ちの画像データをお持ちいただければ、実際にその場でお試しいただくこともできます。超解像顕微鏡や二光子顕微鏡以外の顕微鏡にも応用可能ですので、お気軽にお問合せください。