必要な人に必要な音を届ける、音声マルチスポット再生技術

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特徴・優位性

  • 音が聞こえる場所と聞こえない場所を自由に設定可能
  • 超音波指向性スピーカと比較して、音質が良く、人や動物への健康被害がない
  • リュックサック1つで持ち運ぶことができるコンパクトなシステム

用途・応用分野

  • 博物館や水族館等における解説音声の再生。NICTの多言語同時通訳技術との融合も可能
  • 大規模展示会のブースにおけるPR用音声の再生
  • 工場や自動車内の特定エリアへのアナウンス
実証実験済

概要

本技術は、多数のスピーカを用いて、音が聞こえる空間と、その音が聞こえない(または別の音が聞こえる)空間を創出する技術です。通常、音は全方向に広がるため、複数のスピーカから異なる音を同時に再生すると、それらが混ざり合ってしまいますが、本技術により、音を届けたくない方向では、別のスピーカを用いてその音を打ち消すような音を再生することで特定の方向にだけ音を届けることができます(局所再生)。また、この重ね合わせにより、異なる方向に異なる音を届けることが可能です(マルチスポット再生)。

NICTの多言語同時通訳技術と融合すると、日本語話者の発話を即座に翻訳し、英語、中国語、韓国語等の合成音声を異なる方向に同時に届けることも可能です。実際、水族館(『海遊館』大阪府港区)における実証実験等により、その有効性が確認されています。現在は多言語同時通訳も含めてノートPC1台で動作可能になり、リュックサック1つで自由に持ち運べるコンパクトなシステムの試作に成功しました。どこでもデモ実演が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
(2025年12月23日更新)

実際の写真。直径18センチの円柱の側面に、16チャネルのスピーカーが並ぶ。スピーカーはひとつ直径約3.2センチ
16チャネル円形スピーカ*
*共同開発:北日本音響(株)
セット済みの機材とリュックの画像。スピーカーは外して簡易な梱包材で保護、スタンドは縮めて、操作用のPCとともにリュックに収納できる
コンパクトなデモシステム
2枚の説明図。左は4チャネルで日本語、英語、韓国語、中国語を単純再生する様子。色が混ざるように、他のチャネルの言語が混ざって聞こえる。右は16チャネルのマルチスポット再生。4言語それぞれのスピーカーの前に立つと、その言語だけが聞こえ、各言語ごとに聞こえるエリアをくっきり分けることが可能
NICTの多言語同時通訳技術との融合した場合のユースケース
日本語の解説をNICTの多言語翻訳技術で英語・中国語・韓国語に翻訳し、マルチスポット再生技術で日本語と同時に再生する
多言語同時通訳と融合した海遊館での実証実験(2025年1月)

関連情報

担当部門

ユニバーサルコミュニケーション研究所 先進的音声翻訳研究開発推進センター(ASTREC)

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