脳波計をかぶるだけで、「やる気」を計測・可視化

簡便な脳波計測で、学習者のモチベーションを計測。飽きさせない教材等の開発に活用可

特許

7458633号

試作中

研究者より

デジタル教材の開発技術を持つ企業や教材開発に興味のある企業、ゲーム開発企業やコンテンツ制作が可能な企業との、共同研究を希望しています。試作など、次の段階へと一緒に開発を進めていきましょう!

未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター
脳機能解析研究室

概要

本技術は、極めて簡便な脳波計測により、学習に対するモチベーションの度合いを可視化するものです。

検証実験では、 研究室で開発した「かぶるだけ」のウェアラブル脳波計を使用し、デジタル教材を用いた学習中の脳波を計測しました。学習者は問題に解答し、その解答が正解か不正解を示すフィードバックに対するFRN (feedback-related negativity:フィードバック関連陰性電位) やP300と呼ばれる脳反応から、学習に対するモチベーションの度合いを推定できることを示しました。 「目標を到達したい」というモチベーションとこれらの脳反応の大きさに相関関係があることを利用したもので、この計測結果を用いて、いわゆる「やる気」を計測・可視化し、「やる気」に応じた難易度や課題等の学習内容を自動調整できます。もちろん、「やる気」を維持・喚起することで学習効果をより向上させることも可能となります。

図:研究室で開発した脳波計の特徴
図:学習中の脳波計測から「やる気」を計測・可視化

提供内容・活用

学習用デジタル教材やカリキュラム、ゲームコンテンツの評価ツールとして、また、コンテンツが利用者の「やる気」を喚起し続けるように「内容・目標などを調整」するための指標としても利用できます。たとえばオンライン学習や自習等においても、教師に代わって学習者一人ひとりに最適な目標・難易度を設定する学習アプリケーションや、デジタル教材等の「やる気」に応じて学習内容を調整する適応型学習システムを実現できます。
 製品化を目指したアプリケーションやシステムの共同研究開発、知的財産のライセンスが可能です。お気軽にお問合せください。

関連情報

文献:Watanabe H. and Naruse Y. Front. Neuroergon. 3:948080.(2022) doi: 10.3389/fnrgo.2022.948080

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