MRゴーグルと連携できる、リアルタイム拡張仮想システム

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特徴・優位性

  • マルチデバイス(HMD、PC、etc)対応。HMD(MRゴーグル)360度カメラ、PCで基本システムを構成
  • マルチユーザー参加型(共有・操作)
  • リアルタイム拡張仮想システム
  • 装置の遠隔操作が可能
  • TeamsやZoomなど会議アプリとの連携

用途・応用分野

  • 3D仮想物体を使用した、インタラクティブなプレゼンや検討会
  • 視覚的インパクトのあるブース展示やショールーム展示
  • リモートでの施設紹介や教育現場での使用
  • 産業界(ものづくり、建設、小売り)、エンターテインメント(観光、舞台、芸術、文化)、研究/教育現場(研究機関、大学)での活用
実証実験済

概要

近年注目が集まるXR(クロスリアリティ)とは、リアルとバーチャルを融合した空間を創り出し、現実にはないものを知覚できるようにする技術の総称です。

XRには、現実世界と仮想世界を融合し相互にリアルタイムで影響し合う空間を構築するMR(Mixed reality:複合現実)や、仮想世界の中に実在する映像などのリアルな情報を加える「拡張仮想」などの技術が含まれます。

今回NICTが開発したのは、ゴーグルの装着者がMRを使用する場面において、ゴーグルをつけていない人もパソコンでリアルタイムにMR空間を認識・制御できる拡張仮想の技術、Studio-RXシリーズ(※)です。固定カメラで撮影した現実の映像の上に、CADなどで作成した3Dの仮想物体を重ねた画像を、パソコン側でリアルタイムに描画する仕組みで(図1)、リアルタイムで動作し、映像酔いも発生しにくい、有用性の高いXRシステムです。

ゴーグル・パソコンどちらの側からも、3D画像をつかむ、回す、拡大縮小するなど、リアルタイムで自由自在な操作が可能です。既存のオンライン会議アプリと容易に連携でき、映像酔いも発生しにくいため、プレゼンテーション、見学会、MR活用のアプリケーション、展示会など、様々な場面で気軽に活用できます(図2)。(2025年6月19日更新)

スタジオRXのシステム構成
図1: 中央の3Dカメラで撮影した現実の映像に3D仮想物体を重ね、リアルタイムに描画。MRゴーグル(左)からもパソコン(右)からも、仮想物体の操作が可能
3Dを操作する様子を、遠隔地からパソコンで見ることができ、カーソル等での操作もできる様子
図2: プレゼンテーションや見学会、展示会などで利用すると効果的。写真はリモート会議での活用例

※ A studio for real-time XR experience toward research transformationを意味するソフトウェアシリーズの名称です

関連情報

スタジオRXのロゴマーク

担当部門

未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター(CiNet) 脳機能解析研究室

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