「アシストセル」で自営網にシームレスに接続

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特徴・優位性

  • 公衆網から自営網へ、ストレスの無いシームレスな接続を実現
  • 導入・運用コストを削減
  • 開発に際し、NICTが提供するローカル5Gテストベッドやシールドルーム等の設備を活用可能

用途・応用分野

  • 公衆網と自営網を備えたスマート工場におけるシームレスな通信コネクションの提供
  • 通常時は公衆網、自営スポットセル接続時の大容量データ転送で通信費を削減
  • 都市全体の無線接続インフラを強化し、交通機関からオフィスまで多彩なサービスに活用可能
基礎実証済

概要

プライベートLTEやプライベート5Gの名で知られる、公衆網向けのセルラ技術を自営網に適用する試みは、日本ではローカル5Gとして制度化され、利活用が進んできています。しかし、セルラ技術の特性上、初めて接続する自営スポットセルに対しては、接続に時間がかかってしまいます。この接続遅延により、移動しながら近づくユーザが、セルラ技術を適用した自営スポットセルを効率よく利用できないケースが発生します。

事前仮想接続技術は、この問題を解決するもので、移動するユーザーの携帯するアシストセルが、公衆網等を介し先回りして自営網にアクセスし、ハンドオーバーの準備を整えます。これにより、ユーザーが自営スポットセルの圏内に入るとともに、遅延なく接続。ストレスのないハンドオーバーで、自営網を効率よく利用できます。(2025年6月19日更新)

走行する車両が自営スポットセルのエリアに入るが、接続を試みているうちにエリアを通過してしまい、利用できない例
自営スポットセルを効率よく利用できないケース
走行する車両が自営スポットセルのエリアに入る前から、アシストセルを介し、公衆網を通じて接続の準備を整える。この準備により、エリアに入ると速やかにスポットセルに接続し、サービスを受けることができる
事前仮想接続技術による接続維持
公衆網を経由した各種プロトコルの遣り取りが、モデムを通じて自営網の基地局アンテナにつながる
疑似無線接続の基地局側の例
端末側では、アンテナにつながったモデムと各種プロトコルを遣り取りする
疑似無線接続の端末の例
アンテナにつながるモデムは、微弱な電波で外付けRFと通信。RFモジュールはUSBなどでベースバンドに接続し、プロトコルの遣り取りを可能にする
携帯可能な簡易基地局の例

関連情報

担当部門

ネットワーク研究所 ワイヤレスネットワーク研究センター ワイヤレスシステム研究室

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