講演
基調講演・特別講演
ゲストとして、慶應義塾大学大学院 南澤孝太先生をお迎えし、ご講演いただきました。
基調講演
6月23日(金) 11:00〜11:30
NICTの戦略4領域が拓く未来社会のかたち
国立研究開発法人情報通信研究機構
理事長 徳田 英幸
NICTでは2021年4月から第5期中長期計画がスタートしました。2030年代の社会を見据え、戦略4領域(Beyond 5G、AI、量子情報通信、サイバーセキュリティ)を定め、安全・安心なSociety 5.0の実現にむけて、研究開発を進めています。
本講演では、最新の研究開発動向を紹介し、2030年代の未来社会のかたちについて、そのイメージを提示し、社会基盤としてのICTの重要性について議論させて頂きます。
特別講演
6月23日(金) 11:30〜12:30
Project Cybernetic being:
サイバネティック・アバターを通じた人の身体的経験の拡張に向けて
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
教授 南澤 孝太 氏
ムーンショット型研究開発事業目標1「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」では、多様な人々の多彩な技能や経験を共有できるサイバネティック・アバター技術を開発し、身体的な技能や経験を流通し、人々が自身の能力を最大限に発揮できる社会基盤を構築することを目指しています。
本講演では、このようなサイバネティック・アバターの実現に向けた要素技術から、様々な社会的応用の可能性まで、最新の取り組みをご紹介します。
研究者による
プレゼンテーションタイム
NICTの研究者によるプレゼンテーションと
質疑応答を実施しました。
6月23日(金) 13:00〜13:25
電磁波先進技術
ホログラムプリンターとその応用
電磁波研究所
電磁波先進研究センター
デジタル光学基盤研究室
主任研究員 涌波 光喜
NICTでは新しい機能を持つ光学素子の製造を可能とするため、独自のホログラムプリント技術の研究開発に取り組んでいます。本発表では、NICTのホログラフィック光学素子による空間光通信や次世代インタフェースに向けた取り組みをご紹介します。
6月23日(金) 13:30〜13:55
革新的ネットワーク
レジリエントな無線通信の実現に向けて
ネットワーク研究所
レジリエントICT研究センター
サステナブルICTシステム研究室
室長 滝沢 賢一
サステナブルICTシステム研究室で取り組んでいる研究開発のうち、機械学習・量子・B5Gに関連するトピックスについて紹介します。
6月23日(金) 14:00〜14:25
サイバーセキュリティ
サイバーセキュリティの結節点の今とこれから
サイバーセキュリティ研究所
サイバーセキュリティネクサス
研究マネージャー 安田 真悟
サイバーセキュリティネクサスはNICTの研究開発成果を活用した我が国のサイバーセキュリティ自給率・対処能力の向上のために、産学官の結節点として2021年4月に発足しました。今年度の本格稼働(CYNEXアライアンスの発足)を前に、これまでの取組と活動状況を紹介します。
6月23日(金) 14:30〜14:55
ユニバーサルコミュニケーション
社会を豊かにする対話システムに向けて
ユニバーサルコミュニケーション研究所
データ駆動知能システム研究センター
主任研究員 淺尾 仁彦
人の話し相手となり、生活や仕事をサポートする対話システムが今、現実のものとなりつつあります。この講演では、NICTが他社と共同で開発してきた、高齢者向けに健康チェックをしたり情報提供をしたりする対話システム「MICSUS」を紹介するとともに、今後の対話システム開発の展望についてお話しします。
6月23日(金) 15:00〜15:25
フロンティアサイエンス
生物模倣の対象としての昆虫神経系
~小さな脳の効率的情報処理に倣った新奇ICTの開発に向けて~
未来ICT研究所
神戸フロンティア研究センター
神経網ICT研究室
研究マネージャー 古波津 創
「昆虫」の神経系は少数のニューロンで環境の情報を高速に処理し、多彩な行動を生み出すことが出来ます。当研究室ではIoT機器など高い効率性が求められる情報機器での利用に適した新奇ICT開発のため、昆虫神経系の機能解析を進めています。本講演では、情報処理系としての昆虫神経系の特徴を紹介し、そのICT応用の可能性を展望します。
量子インターネット実現に向けて
~技術課題と最新の研究状況~
未来ICT研究所
小金井フロンティア研究センター
量子ICT研究室
研究員 逵本 吉朗
現在、量子デバイスを量子的に接続してネットワーク化することで、新たな価値を生み出すことを目的とした、量子インターネットの研究開発が世界中で盛んに行われている。本講演では、量子インターネット実現に向けた研究開発について、量子ICT研究室の取り組みを中心に紹介します。
6月23日(金) 15:30〜15:55
Beyond5G
Beyond5G研究開発推進ユニット
Beyond5Gデザインイニシアティブ
イニシアティブ長 石津 健太郎
10年後にやってくるBeyond 5Gという新しい通信システムにより、どのような未来生活が実現されるのか、図やアニメーションを見ながら一緒に考えてみましょう。Beyond 5Gに使われる最新技術やそれを活用する考え方についてもご説明します。
SNAP-CII : 市民参加による大気観測の実現に向けて
Beyond5G研究開発推進ユニット
テラヘルツ研究センター
テラヘルツ連携研究室
主任研究員 佐藤 知紘
気候変動や大気汚染等の環境問題の解決のためには、一人ひとりの意識改革が必要だと考えています。そこで、市民一人ひとりがスマホで大気観測に参加できるように、画像から大気エアロゾル濃度を測定するアルゴリズムSNAP-CIIを開発しています。本講演では、このSNAP-CIIについて紹介します。