大気中の化学組成等を、テラヘルツ波、ミリ波を使ってリモート計測するためのスペクトル解析やセンサー技術の研究を行なっています。
大気中の分子が放射するテラヘルツ波やミリ波を、地上に設置した装置や、気球に載せた装置、さらに衛星に載せた装置により検出することにより、大気中の組成や、雲の量、温度、圧力などを測ることができます。
当研究室では、テラヘルツ波などの高感度センサの開発、大気の観測をするための装置の開発、観測した大気のスペクトルデータを利用するための技術の研究を行なっています。
NICT と宇宙航空研究開発機構 (JAXA) が共同で開発し2009年に打ち上げられ、国際宇宙ステーション (ISS) に搭載して、テラヘルツ波により大気観測を行なった超伝導サブミリ波リム放射サウンダ (SMILES) で培った技術を発展させ、当研究室では、新しいセンサ、観測装置の開発に取り組んでいます。それにより、テラヘルツ領域を利用開拓し、新たな地球環境診断を可能としていきます。