Sector & corrotation の説明


ACE衛星の観測する、昨日までの惑星間空間の諸量をもとに 太陽地球間の磁場の向きと太陽風の速さの共回転構造を推定します。 1日毎に更新されます。

前ページの上図は、1日平均(0時UT毎)の磁場の黄道面内の向きを示しています。 GSE座標系が用いられています (x軸は太陽方向、z軸は黄道面に垂直北向きに、y軸は右手系をなすようにとります)。 図の下部の地球のすぐ左側の色が図の右下に示された日付の磁場の向きを表します。 そして、反時計回りにその1日前、2日前、3日前、、、の磁場の向きをそれぞれ表示してあります。 地球のすぐ右側の色は26日前の磁場の向きを表します。 太陽の自転とともに、磁場構造も地球から見て約27日で図の矢印の向きにまわっていますので、地球のすぐ右側の色は翌日の平均的な磁場の向きを示す可能性が高いです。 磁場構造の境界が地球を過ぎるとき、地球近傍の宇宙空間に擾乱が生じることがあります。

前ページの下図は、27日毎に重ねあわせた、太陽風の速さ(1時間平均)の図です。 速さの急激な上昇や下降が27日毎に共通してあらわれているところがあります。 このような速さの急激な上昇があると、地球近傍の宇宙空間に回帰性擾乱と呼ばれる擾乱が生じます。 この図から次の回帰性擾乱が何日後に現れるか予想できます。


[ACE RTSW Sector & Corotation]