NICT小金井本部11mパラボラアンテナは、首都圏
の広域地殻変動観測を目的とした「要石計画(KSP: Key Stone
Project)」の観測局として整備されました。1993年から同計画は開始され、鹿島(茨城)
、小金井(東京)、三浦(神奈川)、館山(千葉)の計4箇所
に設置した同形式のアンテナ間の距離をミリメートルの精度で計測しました。
2000年夏には三宅島の噴火に伴うマグマの上昇で生じた地殻変動を検出するこ
とに成功しました。2001年末に計画は終了しましたが、その後は、国際VLBI事業(IVS)の組織する国際測地VLBI観測に参加しています。そのほかの時間は米国航空宇宙局NASAの
太陽観測ミッションStereo衛星
のダウンリンクデータ取得のため、
NICT宇宙環境研究室
が運用しています。
口径:11m
光学系:カセグレン
マウント:Az-El式
駆動範囲:[仰角]5゜~90゜[方位角]-270゜~270゜
駆動速度:[仰角]3.0゜/sec [方位角]3.0゜/sec
竣工:平成6年度