komb_cal_make

機能

KOMB広帯域バンド幅合成時に使用するバンド間遅延・バンド内位相校正データファイルを作成する。 使用するデータはKOMB処理のスペクトル出力データ('-SPE[OUT]'オプション指定でKOMBを走らせる)。 使用するスペクトルデータおよび移動平均(デフォルト)または多項式近似後の校正位相データは画面に表示されるとともに ポストスクリプトファイル("komb_cal_make.eps")にも出力される。
作成される校正データファイル名は以下の通り
    バンド間遅延・バンド内位相校正データファイル ・・・ WBWS_CAL.txt

オプション'-old'を指定すると"WBWS_CAL.txt"ファイルの他にVer.2016-03-01およびそれ以前の形式の以下の2ファイルが作成される
    バンド内位相校正データファイル ・・・ PCALPHS_WIDE.txt
    バンド間遅延補正データファイル ・・・ B_CORRECTION.txt

書式

komb_cal_make spefile1 [spefile2 .... [spefileN]] [オプション]

 ここで

spefile1 KOMBから出力されたスペクトルデータファイル名。2番目以降のファイルが1番目と同じ ディレクトリにある場合は2番目以降のファイル名記述時にディレクトリは省略可能。
オプション
-odir odir 校正データファイルの出力ディレクトリを指定する。デフォルトはカレントディレクトリ。
-ps psfile ポストスクリプト出力ファイル名をデフォルト("komb_cal_make.eps")以外に指定する。
-n[onstop] ノンストップモードで実行する(無指定時はバンド毎に処理が一時停止する)。
-mode[fit] mode 位相特性近似モード 1|2の指定(1: 多項式近似、2: 移動平均近似(デフォルト))
-order nji 多項式近似モード時の次数の設定(デフォルトは5次多項式)
-mavg spanMHz 移動平均近似モードの平均化周波数幅をMHz単位で設定する (デフォルトは64 MHz)
-old 旧形式の校正ファイル("PCALPHS_WIDE.txt"および"B_CORRECTION.txt")も作成する。

実行例

komb_cal_make speE00018.W1234.txt speE00018.W5.txt speE00018.W6.txt -mode 1

カレントディレクトリにあるKOMBによって作られたスペクトルデータファイル(speE00018.W1234.txt, speE00018.W5.txt, speE00018.W6.txt) を使用して校正データファイルを作成する。位相フィッティングは多項式近似(5次)で行う。作成された校正ファイル"WBWS_CAL.txt"は カレントディレクトリに出力される。 また、以下のようなスペクトルデータおよび位相フィッティングデータがバンド毎に画面に出力される。


図1: バンド毎に出力されるスペクトルおよびフィッティング後の位相(緑線)のグラフィック出力(PGPLOT)例。


更新日 2018年7月10日