1999年9月3日のVLBI標準インターフェース(VSI)打ち合わせの様子
日時:1999年9月3日(水)15:30−17:00
場所:鹿島宇宙通信センター TV会議室
参加者(敬称略):
通総研 − 近藤、小山、中島、関戸、市川、鈴山 (鹿島)
木内、瀬端 (小金井)
国立天文台 − 川口
議事:
ホイットニーから送られてきたURSI開催時にトロント大で行われたVSIの打ち合わせ
(1999年8月22日)メモをもとに日本側の対応を議論した。なお、トロント大での打ち合わせには
日本からは参加していない。
議論の資料として以下を用意した。
ホイットニーのトロント会議報告メモ (英文、
日本語訳版)
ホイットニーのメール(99.09.02:Dickによる補足)
オリジナルVSI案に対するDickのコメント
Dickの提唱するポート案
VSI案(99.8.10)
詳細な議論の結果、以下のコメントをホイットニーあてに送ることを確認した。
- (1) アクティブDIBストリームの特定に関して
その意味に関して議論を行ったが、詳細が不明であるため、川口さんが質問案を作成することになった。
- (2) Clock Rateに関して
Space VLBIにおいてもその変動量は高々30ppmであるので、+/-1%も変動する要因はない。2MHzの
件はOKであるが、ただし、これは信号の並列度に関係する。
- (3) ハードウェアクロックに関して
日本(川口さん)の主張が受け入れられたことに感謝する。これを受けて、具体的な日本案を提案する。その詳細は9月27日に日本側VSI打ち合わせで決定する。その中でVSIコネクター内に
RS-422Aを含むか、別のコネクターにするかにも触れる。
- (4) ケーブル長に関して
20mにすることにより、インターフェースが大変になるようであれば、15mでOKである。
- (5) コネクターとケーブルに関して
Dickさんの提案は部分的シリアルインターフェースとなっているが、VSIはパラレルインターフェースを採用するという、バーミンガムでの合意に反しているがどう考えるか。
- (6) 信号の並列度に関して
ホイットニーの報告には、並列度に関しての議論が含まれていないが、日本案の
通りで良いと理解していいのか。
- (7) LVDSに関して
LVDSは完全並列化した試験ののちに採用すべきである。日本からはECLの伝送試験結果を
9月27日までに示す。LVDSも伝送試験結果を示してくれ。
また、ECLではなくLVDSを採用した場合、すでにある機器を有効に使う場合には支障となるが、
これはどう考えるか。ポリシーを聞きたい。
- (8) 命名法に関して
報告でいっていることは相互に矛盾するように見えるがどうか。2番目の命名法に従うなら
1番目はCORR1PPSではなく、DPS1PPSとなるべきか?
- (9) テストジェネレータに関して
これが必要かどうかの議論が先であり、規定するにしてもオプション規定であろう。
- (10) VSI委員会の将来の仕事に関して
VSI−Hの次はVSI−Sの規定に取りかかるべきだ。
次回国内VSI打ち合わせを9月27日(月)午後3時から鹿島で行うことに決めた。
作成者:近藤哲朗
参考資料
ホイットニーのメール(1999.9.1)
1999年9月6日作成