VLBI Standard Interface のEthernet制御に関する調査

1999.5.27 関戸 衛

0. はじめに

VSI(VLBI Standard Interface) の仕様を決めるに当たり、制御系ラインとしてこれまで日本 で主に採用されていたGPIBは、ユーザの使いやすさの反面、SRQ処理など取り扱いの難し さから組み込みメーカ側で敬遠されがちである。一方米国などで主に採用されているRS-232C では制御が簡単な反面、RS-232Cのポートを機器の数だけ必要とすることから配線やホスト コンピュータ側の装備が面倒であるという問題がある。 そこで、一本のケーブル配線でアドレスが豊富に使えるEthernetを制御に使うことを検討す る。実際にカナダやオーストラリアではEthernetによる装置の制御が行われている。

1. 通信プロトコル

Internetで広く使用されているTCP/IPをベースとして、socketによる通信によりホストコン ピュータと機器の間のコマンド・ステータスの送受信を行う事を想定する。

2. システム構成

3.結論

単に通信のためだけに導入するのであれば、GPIB.RS-232Cなどと比較して割高の感があるが、 VSIのDIB,DOBの調走同期機能や、遠隔地からの制御、計算処理などのインテリジェントな機能 を持たせる必要性があれば、有効と思われる。

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