月面からの低周波電波観測の提案

近藤哲朗(通総研鹿島)、今井一雅(高知高専)、青山隆司(宮城職能開発短大)、 大矢 克(東北大理)、徳丸宗利(名大STE研)、三澤浩昭(東北大理超高層)、 前田耕一郎(兵庫医大)、岩田隆浩(NASDA)

月面からの低周波電波観測(<数10MHz)を行った場合のメリットとして、(1)地 球電離層の影響で地上からは観測することができない低周波数帯(<数MHz)の観測、 (2)地球電離層の影響を受けないことによる高精度電波源位置観測、および(3)月面 裏側においては地球上の人工電波源や地球のオーロラに伴うキロメータ波放射(AKR) からの混信を受けないことによる高感度観測、があげられる。初期の観測ターゲットとし ては、木星からのヘクトメータ波およびデカメータ波電波放射、太陽からの低周波電波放 射があげられる。こうした電波観測装置、それを用いて行う観測から期待される成果につ いて報告する。


1999年1月30日版