第1回技開センター会議開催される

     平成3年7月25日(木)  午後2時
     郵政省通信総合研究所  4号館中会議室

(議題)

議事録

(高橋富)開発課題が山積しており総花的になりがちである。開発の重み付けをするため に客観評価、コメントを頂きたい。

(川口)今後、高い周波数でのVLBI観測技術の開発に期待している。

(江尻)南極VLBIの本格化を目指し、協力を期待している。

(中堀)昭和56年以来国内VLBIで、通信総合研究所と協力している。今後、海面上 昇の測定へ発展させるため、スケジュールの工夫で局位置の鉛直成分の誤差を減らすよう 努カしている。

(川口)地球回転観測のデータ処理用相関器の計画はどうなっているか。

(高橋冨)現在、実験単位でK−4型とMarkIII型記録を切り換えている。国際網の地球 回転実験では外国の相関器に依存している。しかしK−4型簡易型相関器の開発を進めて いる。

(川口)20局用相関器が三鷹に設置される計画である。測地用データの処理も行えるよ うになっている。K−4とMarkIVとの関係はどうなるのか。

(高橋冨)MarkIVはまだ概念設計の段階である。国際的にも、まずはK−4システムの完 成が注目されている。

(沖原)将来のVLBIレコーダーはへリカルスキャン方式しか考えられない。コストは 将来下がる。

(真鍋)現在、鹿島のMarkIII型記録の品質が低下している。性能回復してほしい。K− 4の普及のため相関器開発に力をいれ、簡易相関器でMarkIII型も混在した処理ができる ようにしてほしい。

(村田)通信総合研究所はVLBIとSLR施設をともに有して、開発を行っている点に 特徴がある。SLRもしっかりやってほしい。技術の早い立ち上げのため外部の完成した SLR解析ソフトを導入してはどうか。

(真鍋)VLBI解析用計算機はどうするのか。

(高橋幸)HP、VAX、FACOM(大型)の3本立てである。

(仙石)SLRとのコロケーション実験に期待している。

(川口)水素メーザの商品化、または新型の高安定発振器等に期待。

(中山)技術の集積化等で寄与できると思う。

本会議の開催は年2回程度を目指しています。
また会議終了後、当所、1.5m光学望遠鏡とSLR施設の見学会を行いました。

会議出席者(敬称略)

(国分寺)(鹿島〉(専門委員)
 林 理三雄   内田国昭    真銅盛二  国立天文台水沢
 杉浦 行    今江理人    川口則幸  国立天文台野辺山
 高橋冨士信   近藤哲朗    中堀義郎  国土地理院
 吉野泰造    高橋幸雄    仙石 新  海上保安庁水路部
 国森裕生    木内 等    村田正秋  航空宇宙技術研究所
         高羽 浩    江尻全機  国立極地研究所
                 沖原大司郎  SONY(株)
                 中山 誠  日本竜気(株)





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