東京SLR局のグローバル位置決定

国森裕生

衛星計測グルーブは周波数時刻比較研究室を中心として、衛星レーザ測距(SLR)、G PS時刻比較、双方向インテルサツト時刻比較等の高精度化のためのシステム開発および 実験を行っている。VLBIの技術開発の関連でいえば、これらの技術とのコロケーショ ンによりVLBIの測定値の正確さの評価やIERS基準座標系の構築に寄与することが 重要である。

1990年1月に東京都小金井市の宇宙光通信地上センターにおいてSLRシステムを立 ちあげ、同年9月−11月に行われたソ連のエタロン衛星のトラッキングキャンペーンに 参加、東京SLR局のグローバル位置決定を精度数cmで行った。また、鹿島VLBI局 との位置比較をおこない、各成分5cm〜10cm以内の座標値の一致をみた。図1に鹿 島−小金井の位置配置、図2にエタロンキャンペーン中の各局の測距精度の推定値を示す 。


図1:東京SLR局、鹿島VLBI局位置


図2:エタロンキャンペーン中の各局の測距精度 (5分間ノーマルポイント)




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