実験日 | 参加局 | 備考 |
1995.1.19 | KASHIM34, KASHIM11, KOGANEI, KOGANEI3, KANOZAN | 観測数少ない・データ品質不良 |
1997.5.1 | KASHIM34, KASHIM11, KOGANEI, MIURA, TATEYAMA | 良好 |
1997.10.7 | KASHIM34, KASHIM11, KOGANEI, MIURA, TATEYAMA | KASHIM34 の基準信号に問題あり |
1997.11.18 | KASHIM34, KASHIM11, KOGANEI, MIURA, TATEYAMA | KASHIM34 の基準信号に問題あり |
1998.2.16 | KASHIM34, KASHIM11, KOGANEI, MIURA, TATEYAMA | 良好 |
1998.5.1 | KASHIM34, KASHIM11, KOGANEI, MIURA, TATEYAMA | 良好 |
1998.6.20 | KASHIM34, KASHIM11, KOGANEI, MIURA, TATEYAMA | 良好 |
実験は、1回目のみ14チャンネル・56Mbpsの観測モードで、 ほかの6回は16チャンネル・64Mbpsの観測モードでの観測を 行っている。すべてテープベースで記録をし、一部リアルタイム処理の 結果と組み合わせて解析を行っている。
さらに、推定するパラメタとして、小金井局の時系を基準とした他の局の クロックオフセットを2時間間隔の折れ線モデルで推定した。局位置は、 鹿島34m局の局位置を既値として、ほかの局の位置を推定した。
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それぞれの図で、原点は、良質なデータが取得された4回の実験の結果 から得られた局位置推定値を加重平均することにより定めた。図中の 楕円は、それぞれの実験から得られた位置推定誤差の1σを示している。 なお、それぞれの推定位置は、各局の移動速度を用いて、1997年 1月1日の位置に変換したものを使用した。KSP鹿嶋局の移動速度は、 ITRF96における鹿島34m局の移動速度をそのまま使用し、ほかの 3つのKSP観測局の移動速度は、これまでに実施されたKSP実験の 結果から最小2乗法でフィットして推定した結果に鹿島34m局の ITRF94における移動速度とITRF96における移動速度の差を 加えた値を使用した。
KSP鹿嶋局(KASHIM11)の結果に注目すると、データに問題のない4回の 実験の位置推定結果は、1σの推定誤差の範囲で非常に良い一致が 得られたと言うことができる。したがって、この4つの推定位置の加重平均 を用いることで、KSP鹿嶋局の位置をITRF96座標系で高精度に 定義することができる。4回の実験の推定位置をローカルな座標系に 変換した後、それぞれの座標軸ごとにWRMS(Weghted Root Mean Squared) を計算した結果、東西成分 1.06 mm、南北成分 0.76 mm、鉛直成分 10.69 mm という値が得られた。鹿島34m局が十分高い精度でITRF96座標系に 結合されていると仮定すると、KSP鹿嶋局の位置を水平成分で 1 mm 程度、 鉛直成分で 10 mm 程度の精度で結合できたと考えられる。
つぎに、これまでのKSP定常観測で得られた、1997年1月1日を エポックとした基線ベクトルをITRF96座標系におけるKSP鹿嶋局 の位置に加え、他の3局のITRF96座標系における位置を求めた。 この結果、KSP4局のITRF96座標系における局位置と移動速度とが つぎのように得られた。
局名 | X (mm) | Y (mm) | Z (mm) |
KASHIM11 | -3997505658.31 | 3276878393.29 | 3724240695.69 |
KOGANEI | -3941937433.67 | 3368150896.10 | 3702235287.62 |
MIURA | -3976129956.66 | 3377927877.39 | 3656753837.14 |
TATEYAMA | -4000983402.88 | 3375275950.81 | 3632213183.01 |
移動速度
局名 | Vx (mm/year) | Vy (mm/year) | Vz (mm/year) |
KASHIM11 | -1.30 | 2.40 | -12.90 |
KOGANEI | -2.79 | 2.01 | -7.83 |
MIURA | 12.43 | -1.17 | -5.18 |
TATEYAMA | 11.32 | -0.03 | -0.06 |